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バスストップ★恋はノンストップ

バスストップ★恋はノンストップ_180_260
  • 作家藍川せりか
  • イラストまろ
  • 販売日2015/3/6
  • 販売価格300円

凛として美人なのに動くと何かしら鈍くさいことを起こしてしまうちかは、カーアクセサリー会社に勤める25歳の営業女子。毎日会社までバス通勤をしていて、運転が上手くてバス会社の制服が似合っているイケメン運転手の大悟に恋をしていた。ある日ちかの想いが加速してバスの中で大悟とエッチをする妄想に浸っていると、現実の大悟が声をかけてきて二人は急接近!!――ちかの理想の男性は昔に山で迷子になったときに助けてくれた走り屋の男性。その男性が忘れられないでいたけど、大悟と出会って前に進めると思ったのに、自称走り屋の会社の先輩がその憧れの人という疑惑も出てきて…。ドキドキハラハラの爽快ドライビングラブストーリー

私、伊香(いこう)ちか、二十五歳。会社帰りの二十一時すぎ、バスに揺られて今日も一日疲れたなぁ、と思いながら窓の外の景色を眺めていた。

大学の卒業と同時にカーアクセサリーを取扱う会社に就職して、本社で営業をしていたのだけれど、入社してからずっと社員の中で営業成績がナンバーワンだった。そのおかげで、三ヶ月前に地元にある支社に転勤してくることができた。と言っても、両親は私の就職と同じタイミングで一緒に引っ越ししたので、地元のここにはもういない。なので、今はこの街で一人暮らしをしている。

うちの会社は、車関係ということで営業部は男性社員ばかりだ。取引先を見ても男性が多く、女性が少ない。

私は、昔あることがキッカケで父にカーレースやカッコいい車を教えてもらって大好きになった。そして趣味が高じてこの仕事に就くことができた。取引先の人からも車好きの女性ということで覚えてもらいやすく、うちの商品を贔屓(ひいき)にしてくれる。

仕事上では、車好きということはいいことなんだけど、この業界以外の男性と一緒のときに車の話を熱く語っても引かれてしまうこともあり、あまり言わないようにしている。話し出すととてもマニアックな話をしてしまって、ついついエキサイトして止まらなくなってしまう。そのせいで、なかなか彼氏が出来なくて困っている。

――いや、それだけじゃないかも知れないけれど……。

バス停に到着すると何人か下車し、乗客は私一人だけになった。最終バスの静かな車内がいい。電車もいいけれど、私はバスが好きでゆったり車に揺られるのが心地いい。しかもこのバスの、この路線の運転手さんの運転がすごく上手なんだよね。

近くに行って、運転しているところを見ようと動いた瞬間、膝の上に置いていたスマートフォンを床に落としてしまった。

「ああっ!」

あまりにも大きな声を上げてしまったので、運転手さんがマイクで「大丈夫ですか?」と聞いてくれた。照れながら口元を押さえて大丈夫です、と答える。もう! 何でこう私って鈍くさいんだろう……。

気を取り直して一番前にある運転席の左斜め後ろに座って、運転手さんのハンドルさばきを見つめる。

そうそう。ブレーキは乗客に振動の来ないようにゆっくりかける。そしてカーブするときも乗客の体が揺れないように配慮されていて……。停車時刻もぴったりでムダな動きもなく、本当に上手いと思う。

それからバスの運転手さんの制服をまじまじと見つめる。濃紺のスーツに、白の手袋。本当は白シャツの袖を捲っている状態での白の手袋っていうのが一番好きなんだけど、今はまだその時期ではないみたい。そして帽子にはエンブレムがついていて、インカムをつけている横顔が最高にカッコいい。誰にも言ったことはないけれど、私、実は制服フェチなんだよね。

あまりにも私がじっと見つめているからか、熱視線に気づいた運転手さんはこちらの方を向いて、目が合うとすぐに逸らされてしまった。

いつも見つめている彼は、私と同じ年くらいか、少し上? しかもなかなかの男前で、顔立ちが整っている。愛想がいいタイプじゃないみたいだけど、目が合うと少し照れたような顔をしていて、その表情にキュンキュンしてしまう。よくあるじゃない? 男らしくてシャイな人。だけど照れているところがすごく可愛いみたいな……そんな感じ。

ああ、こんな素敵な運転のできる人が彼氏だったらなぁ……。私の妄想が膨らみだす。

*     *     *

――突然の雨。梅雨とはいえ、今日の予報は晴れだったはずなのにこんなに強く降ってくるなんて……。バスの中には運転手さんと私だけ。昼間なのに、私だけしか乗っていないなんて珍しいこともあるものだ。

それにしても前が見えないくらい横殴りの雨。ワイパーもきかないほどの強い雨脚に、バスは運転を中断し車道の横に停車した。

「すみません、雨が強くて一時停車致しました……。お客様、お急ぎのところ申し訳ありません」

「いいえ、大丈夫です。安全第一ですもんね」

運転手の男性は、運転席から私の座席のところまで謝罪をしにきてくれて、二人で窓を激しく濡らす雨を黙って見つめていた。

「あの……。いつも、俺のことを見ていますよね?」

「え……?」

突然の彼の言葉を聞いて何も言えなくなる。彼が言う通り、私はいつもバスに乗りながら彼を見つめていた。勿論、運転している姿がステキというのもあるけれど、制服も彼の顔も体格も全て私を夢中にさせていた。だけども、それに気が付かれていたなんて。気持ち悪い女だと思われたのだろうか。

「俺も……あなたのことを見ていました」

「ほ、本当に……?」

何という偶然。彼と私は運転手と乗客という関係だったのに、この豪雨のおかげで急接近し始めた。

「俺のことを、こういう目で見ていたでしょう?」

そう言うと、彼は私の身体を強く抱き寄せて髪を嗅ぐように顔を埋めてきた。

「だ、だめです! 誰かに見られてしまいます」

「大丈夫。雨が強いから、外からは見えませんよ」

そうは言っても、ここは大通りの車道。しかも昼間で明るい。なのに、そんなことは構わないという強引な仕草で私の唇を奪う。

柔らかくて弾力のある唇を押し付けられて、彼の感触を堪能する。だめです、なんて上辺の拒否なんてすぐに打ち消されて、彼の唇に溺れていく。

「……あっ……!」

呼吸を許されないような激しい舌使いで、私の口腔内は浸食された。それだけでなく、彼の白い手袋をした手が私のスーツのジャケットのボタンを外し、中のカットソーを捲り上げる。彼の前に露わになったブラジャーの上から胸に指が食い込み、形が変わるぐらい揉みしだかれて、私は彼の首に手を回していた。

「あ、あぁん……、だめ、っあぁ……」

「お客様、とても可愛い声ですよ。もっと聞かせて下さい」

ブラジャーのホックを外されて解放された乳房を彼は熱い舌先で刺激し始める。憧れの彼とバスの車内でこんなことをしているなんて……。少し目を開けて下を向くと、制服姿の彼が私の胸を美味しそうに舐めている。

ああ、もう! なんて刺激的なの!

「俺のここが熱くて苦しいんです」

そう耳元で囁かれて、彼は私の太腿(ふともも)の間にぐっと足を押し付けて爆(は)ぜるように硬直して苦しそうなものを当ててきた。苦しそうなそこに手を進ませて撫でてみると、布越しに熱が伝わってきた。

「私に……任せて下さい」

そう言って、私は立っている彼の前にしゃがみこみ、彼のスラックスのベルトを外して脱がせると、下着の上から屹立(きつりつ)した場所の形を確かめるようにじっくりと指でなぞっていった。すると彼のそこが微動した。どうやら本当に我慢できないらしく、じんわりと下着が濡れている。見上げて彼の顔を窺(うかが)うと、恥ずかしそうに照れた表情が何とも愛らしくて私の心は高ぶった。

「下着、脱がせますね」

「はい……」

今までそれなりに何度か経験してきたけれど、こんなに興奮するシチュエーションでしたことなかったし、しかもこんなに自分から積極的にしたこともない。でも……彼とだったら、すごく大胆になれる。だって今までずっと見つめてきたんだもん。いつもこんなことを想像してドキドキしていたんだから。

ボクサーパンツを脱がせると、解放された彼のそこは勢いよく天を仰いだ。それを優しく手で包み、私は褒美をもらった犬のように喜んで、丁寧に舐めて口内へ収めた。溢れ出る唾液を絡めて、何度も何度も吸い上げるように頬張る。床に滴り落ちるほどに激しく口淫(こういん)して、彼を一生懸命愛撫する私の頭を撫でられると私もひどく高揚していった。

しばらくすると、私の身体は持ち上げられて一番後部の広い座席へと連れていかれた。そしてスカートをたくし上げたあと、私を挑発するかのように唇で白い手袋の先を噛んで外し、ショーツの中へと指先を滑り込ませてた。

「あ! んん……っ」

彼に触れられた秘所は、とろとろに熱く蕩(とろ)けてしまっていた。淫らな音が鳴り響いて、私は羞恥に顔を背けてしまう。

「すごく濡れていますよ。本当にいやらしいですね、あなたのここは」

「や……ぁっ、ああ……」

内壁を指で擦(こす)られて、私は甘い声を上げ続ける。彼の太くて骨ばった指が私の中を弄(まさぐ)っているというのがまだ信じられない。

中を探るように掻き回す指が、私の反応が変わるポイントに気が付くと、そこをぐりぐりと苛(いじ)められた。私は彼の手を濡らしてしまうほどに蜜を飛び散らせて乱れてしまった。

「こんなにびしょびしょにして、いけない人ですね。シートまであなたの愛液で濡れていますよ。ここは他の乗客も乗るところなのに……」

「ごめん……なさい……あぁっ」

叱ってもまだなお止めないその手つきに、私はどんどん夢中になっていく。貪欲に腰を揺らして彼の愛撫に酔いしれていると、ゆっくりと指を抜かれた。

「もうそろそろいいですか?」

色っぽい口元で蜜が絡まった指先を舐めながら、挿入していいかと聞かれる。その妖艶な彼の表情にゾクゾクと感じていた私は、恥じらいなど捨てて彼にねだってみせた。

「早く……来て下さい」

ショーツを脱がされて、私は大きく脚を開かれる。豪雨で外からは見えないにしても、昼間の明るさの中で私のこんなところを晒しているなんて、恥ずかしくて逃げ出したいくらいだった。だけども彼が欲しくて堪らない私は、されるがままに全てを預けて自身の脚を自らも広げた。

熱く硬くなった彼のものが私の秘所から溢れる蜜と絡まる。早く欲しいのに、彼の先端で私の敏感な蕾を擦られる。

「あなたのその欲しそうな表情……。とてもそそられます」

「い、意地悪しないで下さい。もう、私……我慢できないです」

いつもの私じゃないような言葉を発する自分に驚く。こんなに積極的に求めるなんて、一体どうしてしまったの。

「挿入(い)れますよ」

「――っ、あああっ!」

彼のものがゆっくりと私の中に埋め込まれる。それだけで、何かが弾けたように視界がクラクラとして眩暈(めまい)がしそうだった。

「気持ちいいですよ、とても」

「……や、あん……ぁあ」

耳元でそんな言葉を言わないで。身体だけでもこんなに気持ちいいのに、甘く囁かれたらもっと感じて、頭も身体も全てぐちゃぐちゃになってしまう……。

何度も身体を揺らして中を掻き回されて、だんだんと何も考えられなくなっていく。彼の制服の裾を握り締めて、キスを求めると深く甘い濃厚な口づけをくれた。

もう限界かも知れない。ゆっくりとグラインドしていたはずの腰つきはいつしかリズムが早まり、意識が薄れていきそうになる。

「もう、ダメ……イッちゃう……! ああっ、あぁ――」

私は彼の腕の中で、大きな波にさらわれた。もうどうしてこうなったのか、どうしてこんなに感じているのか、何もかもが分からない。ただ、鮮明に感じるのは、彼の熱くて猛った塊が私の中にあったということ――。

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