夢中文庫

朝帰りはあなたと~やみつきになるお泊まり愛~

aikawaserika11_s
  • 作家藍川せりか
  • イラストあづみ悠羽
  • 販売日2017/01/27
  • 販売価格300円

「こんなこと、いけません。お気を確かに」
「でも、もう我慢できない。こんなに熱いの……」
地域密着型の出版社に勤める折原菜月は初めての単独取材へ。そう、愛し合う方々向けの……あのホテルに。
今まで一度も彼氏とお泊まりをしたことがないのに、どうして取材で来ることに……と気鬱に思っていると、ホテルの社長・槇田朔也が現れた。
槇田社長に案内してもらえることになり、「こんなに素敵なイケメンからリードしてもらえるなんてラッキー」と浮かれていた、のに!?
差し出されたドリンクを飲んで事態が急変!「まさかこれって……!」気付いた時にはもう遅く、出会ったばかりの社長を押し倒して……?
すみません、もう止まれませんーっ!

YAHOO!JAPANブックストアで購入
BookLiveで購入


……来てしまった。
 私は駅前に最近できたという、煌びやかでスタイリッシュな建物の前でため息をついた。
 その建物の看板には『HOTEL Vogue』と書かれている。
 ここは普通のホテルではない。男女が性行為をするために利用するホテル、すなわちラブホテルだ。
 少し前にオープンしていたことは知っている。この駅をよく利用するから、おのずと目に入ってきていた。外観はどこからどう見ても高級ホテルという感じで、綺麗だしオシャレだし、乙女心をくすぐられていた。
──なのに。
 まさか仕事でここに来ることになるとは……。
 私、折原(おりはら)菜月(なつき)は小さな出版社に勤める二十三歳。大学卒業と同時に就職をして、社会人二年目。毎日先輩から教わりながら編集作業に追われて、会社と家との往復を繰り返している。
 うちの会社──おひさま出版は、地域の情報誌、折り込みチラシ、店内販促ツール、フリーペーパーなどを作っている地域密着型の中小出版社。今回この『HOTEL Vogue』を私一人で取材することになった。
 翌々月号の情報誌でここのクーポンをつけるらしく、そのために取材をしてこい! と編集長に命じられてしまった。
 まだまだ未熟だし、いつも先輩のアシスタントとしてやっているのに、どうして私一人ですることになったのだろう。
 編集長のばかっ。こういう場所は恋人同士が来る場所でしょ。
 どうして仕事でラブホテルに来なきゃなんないの。
 社会人になってすぐに彼氏にフラれて以来、ずーっと恋愛などしていなかった私を可哀相だと思ったのかな。
 いやいや、それならこんな場所に一人で行かせてほしくなかった。傷口に塩を塗るようなものだ。
 社会人になって一年が経過し、やっと仕事にも慣れてきたと感じていた今日この頃。一人で取材を任されて嬉しいやら、悲しいやら……。
 はぁ、とため息をついて、バッグから大きめのサングラスを取り出した。
 とにかく変装しよう。白昼堂々こんな場所に入っていくところを知り合いに見られたら大変だ。
 彼氏と入るとしても「昼間っから何盛(さか)ってんのよ~」と冷やかされるようなことなのに、一人でなんて「どうしたの?」と心配されてしまう。ついに欲求不満でおかしくなったのかと思われるに違いない。
 電話をしながら入った方がいい? それともいっそ、そういうお仕事の方のフリをして入るべき?
 っていうか、私も取材というれっきとした仕事なのだから、こんなオドオドしなくてもいいはずなのに、どうしても狼狽(うろた)えてしまう。
 入り口付近で挙動不審に動いていると、一組のカップルが私のことを横目で見て、何かひそひそと話しながら中へと入って行った。
 どうせ私は一人で入りますよ! 変な人に見えるだろうけど、仕事なんだよぉーっ。しかも仕事で来ているからオシャレなんか全くしていないし……。
 動きやすさがイチバンってことで、デニムにスニーカーというカジュアルな服装。色気もなければ、可愛げもない。
 もしかして私……彼氏の浮気現場を押さえにきた人だと思われてる? それとも探偵だと思われていたりして。それだったらトレンチコートとか着てくれば自然だったかな? って、どちらにせよそんな服装をしたって怪しい人なのには変わりない。女性一人でラブホテルの前でウロウロしているなんて絶対おかしい!
 あああっ、と頭を抱えていると、背後から声をかけられた。
「あの……。おひさま出版の折原さんですか?」
「え……」

ご意見・ご感想

編集部

ラブホテルの前で溜息をつくキュートな女性……
よりによってそんなところで困り顔とは(;´・ω・)
周りの人に不審に思われちゃうよー!
すぐさまGO BACK!!

……あ、入っていっちゃった、彼女。
なぜなら声を掛けられたから、「折原さん?」と。
背後から現れたイケメン様に。
彼こそが、ラブホテルの社長、槇田さん。
ステキな外見と柔らかな微笑み……しかし連呼します、彼。
セ×クス」と。
至極まじめに(。+・`ω・´)キリッ

オシゴトの関係で偶然出会った……筈の菜月と槇田さん。
菜月の早とちり(喉乾いて…た…のか…な!?)から、
うっかりあんな関係になってしまって。
下着を犠牲にしてまで(←!?)逃げまくる菜月の気持ちがどんどん加速してゆく、
その一挙一動がとっても可愛らしくて健気で、彼女らしく元気で、
読んでいるとグイグイ彼女に引っ張られていきます♪
そしていつの間にかその心情と共鳴☆

菜月も突っ走りますが、
実は槇田さんの溺愛っぷりの方が突っ走ってます(≧▽≦)
身体から始まった二人の関係がハッキリとしてゆく過程がとても素敵☆

下着は無事だったのか!?笑
謎が判明するラブリーな後日談まで余すことなくお楽しみ下さい!!

2017年1月27日 2:14 PM

オススメ書籍

muchu_220_320

売れっ子作家とラブシーンのお勉強っ!?

著者ひなの琴莉
イラストまろ

「きみさ……高校生の時、俺のこと好きだったでしょ?」出版社に務めるユイが担当になったのは、高校時代に片思いをしていた神田だった。売れっ子作家になった彼はオーラを放っていて遠い世界に住んでいるみたい。仕事で会うたびにユイは好きだった気持ちを思い出す。封印していたのに…やっぱり、好き。ある日、夜中に呼び出されて打ち合わせを終えたユイは神田の家で眠ってしまった。目を覚ますとキスをされて「拒否するなら書かない」と言われてしまい身体の関係になってしまう。こんな関係イケないと思いつつも、快楽に溺れてしまい、好きな思いは膨らんでいく。しかし、神田はなにを考えているかわからなくて…。再会系ラブストーリー。

この作品の詳細はこちら