夢中文庫

わたしだけの甘々溺愛ヒーロー

aimirui03s
  • 作家逢見るい
  • イラストnira.
  • 販売日2013/3/15
  • 販売価格200円

通勤電車の痴漢に耐えかねた語学講師の若菜は、思わず背負い投げをかましてしまう。それを目撃したイケメン外国人が「あなたは美しく素晴らしい、僕の女神だ!」と一目惚れ。もう二度と会うこともないと思っていたのに、まさか職場の語学学校の同僚だったなんて――!?柔道黒帯の“最強”女子だったせいでフラれたトラウマから、せっかく猫をかぶって清楚系ゆるふわモテライフを満喫していたのに…。痴漢を投げ飛ばしたことはどうにか秘密にさせたものの、日夜ひたすら情熱的なアプローチを続けてくる同僚の彼。ルックスは金髪碧眼もろ王子様なのに、なんで本性を知っても私のことが好きなの――?戸惑うツンデレ若菜と子犬系同僚のウィル。男女逆転“SとM”な二人の恋の行方から目が離せません♪

ラッシュ時の電車の中は、身動き一つできぬほど、混雑していた。
カバンが邪魔にならないよう、はたまた人に押されて手放さぬよう、皆しっかりと手荷物を胸の前で大事そうに抱えて、足を踏ん張り、直立不動で電車に揺られている。

わたしはというと、出入り口付近の銀色の手すりにしっかりと両手で掴まりながら、零れそうになる吐息を、グッと堪えていた。
「っ……」
さっきから、お尻らへんに硬いものを感じる。これだけ人がいて、これだけ隙間なく密集しているのだから、もしかしたら気のせいかもしれない。カバンか傘か、よくわからないけど、想像しているものとは別物かもしれない。
そう言い聞かせるものの、熱く硬くなったソレは、わたしのお尻にグリグリと、明らかに故意に押し付けられていた。
そうしてそんな刺激に耐え忍ぶわたしの姿を後ろから見て、もしかして、かえってその気にさせてしまったのかもしれない。
痴漢らしき男の手は後ろからスカートを捲り上げたかと思えば、そっとその手を、中へと忍び込ませていく。
(あっ……っ)
太ももの付け根、際どいところをさわさわと手のひらで撫でられて、ゾクリと背筋が震えた。
けれど相手は痴漢だ。犯罪者だ。許すわけにはいかない。
男の手が下着の上からお尻を撫でる。そのまま割れ目へと指を運んでいき、ツーッと前から後ろへ、撫で上げる。
「ぁ……っ」
(っ~~~!? もう! 許さないんだからっ!)
ちょうど、扉の上の電光掲示板が、次の駅に停車することを告げていた。割と大きな駅だ、人がたくさんおりるだろう。
そうしてわたしの読み通り、扉が開くと同時、後ろから溢れ出す人波に押されて、一緒にホームへと下ろされてしまう。わたしは逃がさんとばかり後ろを振り返って、そのまま「ハッ」としたような顔をしている男の腕を掴み……。
「無礼者!!!」
思い切り、その場で背負い投げをかました。
サラリーマン風のガタイのいい男が、ぶわっと宙を舞い、駅のホームにドスンと落ちる。
周りにいた人たちは呆気に取られ、「こんな華奢#きゃしゃな女の子が今、この男を投げたのか!?」といった具合に、ポカンッと口を開けている者もいた。体格は関係ない、背負い投げで重要なのは、足払いと技に入る素早さだ。

「この人、痴漢です!」
ビシッと、投げ飛ばされ呆けた顔をしている男を指させば、ふいに、わたしの正面に立っている外国人男性と、目があう。
すると男性はぱちくりさせていた目をはっと見開いて、慌てて倒れている痴漢を、後ろから羽交い絞めにした。
きっと、わたしが男を投げ飛ばすところを、最初から最後まで目撃していたのだろう。

金色のさらっとした髪に、白い肌、大きな二重の空色の瞳。彫が深くまるでお人形さんみたいな、綺麗な顔をしている男の人だった。

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