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愛玩人形の婚約 ~兄弟から愛されて~

aimirui05s
  • 作家逢見るい
  • イラスト琴稀りん
  • 販売日2013/5/31
  • 販売価格303円

美術教師の寧々は、学園の若き理事長である悠斗と婚約している。しかしそれは、実家の借金を肩代わりしてもらうための愛の無い婚約だった。「お前はまるで愛玩人形だな。お願い許してと口走りながら、こんなに濡らして感じているじゃないか」――。寧々のカラダをサディスティックに弄ぶ悠斗。それは寧々が心の奥に隠した秘密への復讐だった。なぜなら寧々が本当に恋していたのは、悠斗の弟であり、学園の生徒でもある隼翔だったから――。生まれて初めて好きになった人は婚約者の弟、しかも教え子。禁断の恋に引き裂かれる心とは裏腹に、寧々のカラダは強引な愛撫に正直に反応してしまう。一方、隼翔は兄の婚約者とも知らずに寧々への想いをぶつけてきて――!?

目の前にいるのは婚約者だ。いずれ結婚して幸せな家庭を一緒に築いていかなければならない相手なのだ。
胸の中で何度そういい聞かせてみても、寧々(ねね)は懇願することをやめられずいた。
「お願いします……お願いっ、許して……っ」
涙交じりの掠れた寧々の声が響いて聞こえる、広々とした部屋だった。
窓には深いワインレッドの分厚いカーテンが隙間なくしっかりと引かれており、高い天井に吊るされたシャンデリアの照明は、落とされていて薄暗い。高級感のある調度品は必要最低限におさえられていて、よけいなものはなに一つない。

無機質なその部屋の雰囲気は、部屋の主のイメージとぴったりだった。
艶のあるフローリングの上、手足を後ろで縛られ横たわった寧々の下腹部からは、ヴーンという低いモーター音が微かに漏れて聞こえていた。
白いブラウスは上から三つボタンが開かれて、薄い桃色のブラジャーが覗いてみえる。スカートを剥ぎ取られパンティだけになった下半身は硬直し、太い縄で縛られたまま白い肌を赤く変えてしまっていた。
「許すもなにも、お前は自分から進んで俺のものになったのだろう? 悦(よろこ)べ」
そういってしゃがみ込み寧々に視線を合わせた悠斗(ゆうと)は、美しいその顔に酷冷な笑みを浮かべた。

桜庭(さくらば)悠斗、三十四歳、黒髪に華奢で色は白く、切れ長の瞳に薄い唇、純日本人といった、美しい顔立ちをした男だった。
格式高く名門といわれる中高一貫の「私立桜庭学園」の若き理事長で、そこで美術教師をしている桃井(ももい)寧々の婚約者でもある。
もともと寧々と悠斗の父親が同郷の幼馴染で、それでいて教師現役時代に同僚だったという特別な縁から、教職浪人していた寧々に産休をとっている教師の代わりではあるが、仕事を紹介してくれたのが悠斗の父親だった。
ついでのように、学習塾をしている寧々の実家の借金を肩代わりしてやろうと申し出たのも悠斗の父親からで、その時にちょうど、寧々と悠斗の縁談が持ち上がったのだった。寧々は嫌だといえなかった。

教師を辞めたあとに近所の子供を集めて学習塾をやる、それは寧々の父の長年の夢で、一人娘である寧々は、ずっとその話を聞かされて育ってきたのだ。悠斗さんとは小さな頃に何度か遊んだ記憶があるし、きっとうまくやっていけるわと、寧々はぎこちなくも微笑むことしかできなかった。
だから乱れた衣服の上から縄で縛られローターを膣の中に突き刺されたまま床に放置されても、逃げ出すことはしなかった。
「あっ、お願……っ、ゆう、とさ……ンッ」
ビクンっと、寧々の身体が跳ねた。床でクネクネとイモムシのように身を捩(よじ)りながら、大きな瞳にいっぱい涙をためて、息を荒くさせ頬を上気させている。
汗ばんだ肌に縄が食い込み、縛られた手首や足首が痛い。けれど寧々はそれ以上に、せり上がってくる快楽に気が狂ってしまいそうだった。
「ああっ、はっ……っぅ~~!」
小さな卵型のローターが、寧々の内壁を刺激しながら蠢(うごめ)いている。愛液が溢れパンティを濡らし、浮かび上がったそのシミを眺めてから、悠斗は快楽に苦しみ顔を歪める寧々の顔をうっとりと一瞥(いちべつ)した。
「お前はまるで愛玩人形だな。お願い許してと口走りながら、こんなに濡らして感じているじゃないか」
欲情した目色とは裏腹、軽蔑するような口調だった。
濡れた寧々の秘所を布の上から指でひと撫でし、次いでブラウスとブラジャーの上から、きつめに乳首を摘まみ上げる。
「はああっ! んんんんぅ―$!!%」
寧々は大きな嬌声を上げた。
激しい痺れと共に電流が脳天めがけて身体中を駆け廻り、全身が震えながら浮き上がって落ちた。
わかっている、しょせん口では嫌がっていても、身体はどうにも反応してしまう。寧々はそれが悔しくて、たまらなかった。
「はぁっ、はぁっ……んぁ!」
ついには果て、息を切らし、涙が頬をつたう。けれどローターの動きはやまない。容赦なく寧々の身体を蝕(むしば)んでいく。
「しばらく、そのままでいるんだな」
そういって細く笑った悠斗の顔が、意識を手放す寸前の、寧々の目と鼻の先にあった。
悠斗はいつも寧々を弄(もてあそ)んだあと、少しだけ悲しい顔をして笑う。いつもの冷めた、感情を悟らせない笑みとは違う。酷く寂しそうな、悲しい笑みだった。
その顔にいつも少しだけ、寧々は教え子である一人の少年の顔を重ねていた。
ただ、悠斗の顔に彼の顔を重ねてみて、寧々はようやく、壊れてしまいそうな精神を保つことができた。
「悠斗さ……っ、行かない、で……―」
部屋から出ていく悠斗が寧々を振り返りながら、無情にもパタリと、重厚なドアを閉めた。 

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