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仕掛けられた背徳~蜜に囚われた艷な華~

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  • 作家逢見るい
  • イラスト夢志乃
  • 販売日2017/03/13
  • 販売価格300円

紳士的で優しい大好きな夫・潤一。夫とは正反対の、無礼で自由奔放な義弟の耀司。ひょんなことから居候をすることになった耀司に、ある夜秘密を握られてしまった桃香は、脅され、拘束され、強引に身体を奪われてしまう。「兄さんが可愛いアンタを弟に取られたって知ったら、どんな顔、するんだろうね」苦手で、関わりたくないと思っていたのに、こんなこと最低なのに……!いやらしい命令をされるたびにドキドキしてしまう。「俺が欲しいもの、兄さんは全部手に入れてるんだ。全部……」強引で大嫌いなはずの義弟を、いつからか男として意識するようになってしまう桃香。その夜、いつものように脅され、リビングで桃香が下着を脱いだとき――

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内腿の筋肉が、小刻みに痙攣している。脹脛(ふくらはぎ)がヒクンと跳ね、わたしは真っ赤なペディキュアが塗られた爪先を、ぎゅっと丸めた。
「……ッ」
 思わず、甘い吐息が唇から漏れる。トイレの便器に深く腰をかけ、両脚を大きく開いたみっともない格好のまま、わたしは懸命に指を馳せていた。
「あっ……」
 小ぶりの卵型のロー×ーが、わたしの肉壁の内側で暴れ回っている。
 振動は濡れそぼった肉壁に一定リズムの刺激を与え続け、ますます肉は蕩けはじめる。
 溢れだした愛蜜を指の腹に塗りたくり、突起した肉の蕾をほぐすような動きで、執拗に愛撫する。胸元をくつろげたネグリジェから零れた裸の乳房が、たぷんっと揺れた。
──ああ、イッちゃう──
 乳輪から頂にかけての柔肉を絞るように指で摘み上げると、電流のような快楽が、そこから全身に駆け巡った。
「~~っ」
 大きな声をあげないよう、下唇を噛む。爪先から頭のてっぺんまで波のように揺れ、下腹部が急激に熱くなり、ついで、妙な倦怠感が全身を覆う。
 しばらくぼうっとしたあとで、前のめりになり、リモコンがついた細い紐を引っ張る。
 膣口からちゅぷっと卑猥な音を鳴らしながら、ロー×ーが抜け落ちる。愛蜜でぐっちょりと濡れたソレを眺めて、思わず深い溜息が零れた。
「はぁ……」
 快楽のあとはいつも、虚しさが広がる。
 陰部とロー×ーをトイレットペーパーで拭うと、ロー×ーをトイレのサニタリーボックスに隠し、乱れた着衣を整えてから夫婦の寝室に戻っていった。
 ベッドの上、なにも知らずに寝息をたてる夫の見惚れるような綺麗な寝顔を一瞥すると、罪悪感のような、苛立ちのような、なんともいえない気持ちになる。
 真夜中、夫はわたしがベッドを抜け出したことに、気づいていない。起こさぬよう注意深くベッドにもぐりこんで、背中を向けて横たわった。
 夫とは、恋愛結婚だった。
 いまから五年前、わたしがまだ二十四歳だった頃に、上司だったのが夫である潤一(じゆんいち)さんだった。
 色白で華奢で、銀縁の眼鏡が似合う、すっきりとした顔立ち。いつも皺ひとつないスーツをびしっと着こなしていて、一見、神経質そうな、酷薄そうな雰囲気があるひとだった。
 それでも、仕事ができて頼りになる。表情が乏しく口数が少なくても、笑ったときのその笑顔に、胸が締めつけられる思いだった。
 それはきっと、わたしだけじゃないはずだ。女も男も関係なく、そのギャップに、みんなやられる。潤一さんの隠れファンは、きっとたくさんいた。
 だから、散々アプローチして恋人になれたとき、一年後、プロポーズをされたときは、踊り出してしまいそうだった。
 箱入り娘で、特別優れたところがあるわけでもない、仕事ができるわけでもない。ひとよりおっとりしているわたしを、「可愛い」と言ってくれた。「好き」だと言ってくれた。
 それなのに、結婚して四年目、最初こそ週に一度は必ずだったものが、二週間に一度になり、一ヶ月に一度になり、いまでは二か月に一度、抱いてくれたらいいほうだった。
 けばけばしい女を嫌う。かといってボーイッシュすぎるのも好まない。おそらくそういうひとだろうから、わたしは常日頃から、二十九歳になったいまだって、潤一さんが喜ぶように、「可愛い」と言ってもらえるように、女性らしい愛らしい服装や髪型でいるように心がけている。
 それなのに、抱いてはくれない。まるで反抗期のように塗った、真っ赤なペディキュアにも気づいてくれない。
 愛しているのに、愛しているから、虚しい──。
 本当にわたしのことを、“女として”愛してくれているのか、ときどき不安でたまらなくなる。

ご意見・ご感想

編集部

大好きな夫……
尊敬し、心から愛している……
なのに、どうして、こんなことになってしまったのだろう……?

『幸せ』を絵に描いたような結婚生活を送る桃香さんと潤一さん。
お互いがお互いを愛し、慈しんでいるのが傍から見ていてもよく分かる二人の生活。
そんな二人の生活にとある男が影を落とします……

純粋に夫を愛しているにも関わらず、
押さえ込むことのできない熱を持て余す桃香さんと、
若々しく積極的な耀司さん。
義弟の要求は、徐々にエスカレートしてきて……?!

夫への罪悪感に苛まれながらも、それが快楽の火種となる怪しさ……
ゾクゾクとした感覚が背筋を這い登るような官能の世界を、

ぜひお楽しみ下さい!

2017年3月14日 10:00 AM

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