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ドSマネージャーの甘いご褒美

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  • 作家粟生慧
  • イラスト不破希海
  • 販売日2016/01/04
  • 販売価格300円

「今日のトレーニングはいつも以上に頑張ったじゃないか。ご褒美をやるよ」一流のモデルを目指す有栖は、毎日のストレスから一日一粒のチョコレートがやめられない。そんなある日、社長が「あと五キロ痩せろ」と連れてきたのは、ボサボサ頭に黒縁眼鏡、無精髭の長身の専属マネージャー。手がけたモデルで成功しなかった女性はいないと言われる凄腕マネージャーらしいが、渡されたダイエットメニューは超ハード! それでもチョコをやめられない有栖に「言うとおりに頑張ったらご褒美をやる」というマネージャー。ご褒美のために努力する有栖だが、マネージャーからのご褒美はチョコじゃなくて……チョコ以上に甘いご褒美に痺れちゃう!

スタジオで撮影を終えたモデルの、小鳥遊有栖(たかなしありす)は、夕方のコンビニの棚の前で右往左往していた。
 目の前には新作のチョコレートといった甘いお菓子が並んでいる。
──だめよ……、だめ……!
 有栖は心の中で自分を叱りつけながらも、コマーシャルで見かけた新作の、口の中でとろけるチョコレートの箱を掴んでしまった。
──こんなんじゃ、体型維持できない!
 だけど、毎日一粒でも甘いモノを、チョコレートを口にしないと、落ち着かなくなって、何も入ってない冷蔵庫を何度も開けてしまう、禁断症状が出てしまうのだ。
 それが、どんなにみっともなくて情けない行動か、有栖にはよく分かっている。
 けれど、止めることができないのだ。
 有栖は高校生の頃、百七十八センチの身長、七十キロの体重というちょっとポチャッとした体型だった。
 高身長な上にポチャッとしているのでクラスでも目立った。
 有栖のコンプレックス…………。
 それは、高校三年の卒業の時。
 同じクラスになって以来好きだった、男子に告白をした。
 彼は、バスケ部で、有栖よりも背が高かった。それが理由だったかもしれないけど……。
 だけど、有栖は本気で彼のことが好きだった。
 だから、最後の最後になって、告白をしたのだ。
 結果から言うと玉砕だった。
「俺さぁ、小鳥遊の背のことはいいんだけど、デブは……。もっとスラっとしてる女子が好きなんだ。ゴメンな」
 はっきり言われた。そういうところも好きだった。
…………でも、自分に向かって言われると傷ついた。
 デブ。
 すごく、耳に痛い。
 そんなにデブなのか、いろいろ調べてみた。
 確かに七十キロはやや太り気味だった。
 服のサイズはいつもLL。それでもきつい時があった。
 背の高さで服があわないと思ってた。
 でも、本当は太ってたから。
 それに気付いて、有栖はダイエットした。
 甘いモノを我慢して、毎日ジョギングして腹筋した。
 少しずつ服のサイズが小さくなっていき、気がついたら、六十キロになっていた。
 それでも、有栖は努力した。
 もっと痩せてかっこ良くなりたかった。
 高校生の頃に告白した男子を見返したかった。
 あんまりやり過ぎると病気になると知ってからは、一日一粒のチョコレートが楽しみになった。
 そうやって、有栖は五十五キロまで体重を落としたのだ。
 功を奏して、大学生の頃、ショッピングをしている時に今の事務所にスカウトされたのだ。
 見返せたと思った。
 過去の自分を見返せたって……。

ご意見・ご感想

編集部

粟生慧先生待望の2作目が発売です!
ダイエットに励みつつも、ご褒美のチョコレートがやめられない…女性なら誰しも経験があるはず。モデルという職業を続ける有栖さんも例外ではなく――。頑張る有栖さんの姿に共感!!
葛藤する有栖さんに与えられるマネージャーからのご褒美とは……?
もう胸キュンが止まりません♪

2016年1月4日 8:26 PM

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