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カレシがBLスキャンダル!?

  • 作家朝陽ゆりね
  • イラストもなか知弘
  • 販売日2015/11/10
  • 販売価格300円

明日香のカレシは幼なじみのジョウ。イケメン俳優として人気が高い。俳優なんだからいろいろトラブルはあるけれど、浮いた話もなく、スキャンダルのない俳優として知られていた。だから逆に男好き? とか噂され、拗ねる本人を慰める始末。さらに一緒にいるところをスクープされてはいけないので、気を使いながらの交際。それでも大好きなジョウのため、あれやこれや世話を焼きながら愛情を注いでいた。そんなある日、女性雑誌にジョウのスキャンダルが掲載され、相手は誰だと思って見てみたら、なんと男とキスしている写真が! どういうこと!? これって怒るべきなの? それとも?

~プロローグ~
 間接照明がやんわりと照らしているバー。角に置かれている丸テーブルを囲んでいるのは四人の男たち。三人は非常にマッチョな体格で、プロレスラーかボディビルダーを思わせる。もう一人は細マッチョでとても顔がいい。思わず振り返って見てしまいそうなほどだ。
「ムカつく! マジでムカつく。よりにもよって、直接、本人に注意するなんて!」
 本気で憤慨しているイケメンにマッチョな三人は互いの顔を見合わせた。
「サッサと結婚して身を固めてしまって、雑音消したほうがいいかもれんぞ。芸能人同士ならいろいろ騒がれるだろうけど、相手は一般人なんだから、そんな騒ぎもすぐに鎮火すると思うけどなぁ」
「そうだよ。相手は一般人なので、そっとしてくださいっての、使えるんだよ?」
「……あぁ」
「それにミュージシャンとかだったらCDとかDL数なんかに影響ありそうだけど、俳優だったらそんなに関係ないと思うし」
「それはオレも考えてるけど、マネージャーがこれからの人が身を固めたら人気を左右するからダメだって言うんだ。イメージにも影響するし、役どころも変わってくるって。ずっと注意されてきたけど、その揚げ句が、本人に直接言うなんてよ!」
 三人の男はまたしても互いに顔を見合わせた。
「そうなのかなぁ。今も言ったけど、ミュージシャンとかならアレだけど、俳優は関係ないんじゃ~って、素人は思うんだけどなぁ」
「わかんねぇ。悔しいけど、事務所の意向とか過去の例とか見て言ってると思うから、強行したらヤバそうだし。けど、アイツはそこんとこわかってくれてるから、大丈夫だ。籍を入れるだけがすべてじゃないって言ってくれてるし」
「でも……カノジョ、我慢してるだけかもしれないし」
「大丈夫だよ。アイツに限ってそれはない」
 その言葉に、三人の男たちはまたまた顔を見合わせた。
「あ、もうこんな時間だ。悪い」
「頑張ってなー」
「ムリするなよ」
「ふぁいと~」
 励ましてくれるマッチョたちにイケメンは手を振って去っていった。
「なんだかなぁ~。さっさと片付いたほうがいいと思うけどなぁ」
「でもさぁ、まだ二十五だろ? フツーに早いよ」
「そーそー。二十代で結婚なんかしなくたっていいレベルだし」
「それは言い過ぎ」
「まぁ四十代まで引っ張ってオーケイだよなぁ」
「そーかぁ。俺はその意見、反対。好きならやっぱり早く結婚したいと思うし、もし本当に気にしなくていいって言ってるなら、それは我慢しているだけだと思う。いや、もちろん、ホントに望んでいないかもしれないけど、可能性としては低いんじゃないかな。カノジョが可哀相だよ」
「それは確かになぁ」
「なんとかしてやりたいなぁ」
「うん」
一、イケメン俳優のカノジョってポジション
「ジョウ~、かっこいい~。好きすぎて吐きそう~」
「あ~、わかる~私も~」
 いや、わかんないって。吐くってさ……大袈裟(おおげさ)。
「ジョウが結婚したら身投げする」
 いや、それはもっと面倒くさいレベルに大袈裟だから、やめようね。
「でもさぁ、ジョウってまったくそっちの噂ないよね?」
「ホモかゲイって噂があるよね」
……ソレ、ないって。
「やっぱり、そうなのかな?」
「ほら、よく言うじゃん。この世に存在するイイ男は、結婚してるかゲイかだって。ジョウほどイイ男がカノジョいないってのもヘンだし、ホントにいなかったらゲイなのよ」
「かなぁ」
 おいおい、そこで納得しないでよ。
「えー、二冊買うの?」
「当然よ。一冊は見るため、もう一冊は保管用」
……なるほど。
 小野寺(おのでら)ジョウの新発売の写真集、お買い上げ、ありがとうございます、お客様。あなたが二冊買ってくださったこと、当人にはしっかり報告させていただきます……なーんて。
 まぁ、確かに今回出した写真集はどれもこれもかっこいいから、買ってもそんなに損した気分にはならないと思う。今、はやりの壁ドンやら床ドンやら股ドンやら満載だから。顎クイも。まぁ、お相手はにゃんこだけどね。これが意外と可愛い。ジョウを見つめ返しているにゃんこのまなざしがなんとも艶やかで色っぽいのよ。それから、なんといってもセミヌードが! セミどころかギリギリで……。
……。
…………。
………………。
 フォッ、なんと! 自分でも恥ずかしいことを考えてしまった。いけないいけない、自重せねば。セルフコントロール! セルフリスペクト!
 とはいえ、毎日、部屋で鍛えている姿を見ていたら、毎々惚れ直すのは当然だと思うんだけど……。

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