夢中文庫

旦那様に愛されすぎて困ってます

hongoaki02_s
  • 作家本郷アキ
  • イラスト雪乃つきみ
  • 販売日2016/12/27
  • 販売価格500円

優し過ぎて、愛され過ぎて不安になる。
もっといじめて…あたしの全部あなたのだから──。
幼い頃誘拐未遂に遭った志乃を助けたのは、隣に住む幼なじみの皆川総士だった。
「これからは……俺が志乃を守るから──」その言葉から十数年後、警察庁で働く総士と結婚することになった志乃。
一緒に暮らし始めてからは驚くほど情熱的な総士に毎日求められラブラブな新婚生活を満喫していたが、事件後のトラウマのせいで義父に結婚を受け入れてもらえず志乃は悩む毎日を送っていた。
総士に心配をかけたくない、でもそれでは前に進めないと総士には内緒で志乃はあることを決意するが……!?

プロローグ
 男の人を怖いと思ったのは、この日が最初だった。
 小学校にまだ入学したばかりだったように思う。
 身体に合わないランドセルを背負って、長い髪を二つに分けた三つ編みを母に結ってもらったのが嬉しかったことを、よく覚えているからだ。
 小さい身体に赤い大きなランドセルを背負って、自宅までの道を一人で歩いていた。
 人の悪意など、まだ何も知らなかった六歳のあたし────。
 寄り道をせず真っ直ぐ家に帰りましょう、先生が毎日のように言うが、まだ幼かった鈴森志乃(すずもりしの)にとって、学校の行き帰りを寄り道をしながら一人歩くのは小さな冒険とも言えた。
 一人で歩いているだけなのに楽しくて、近くの公園でブランコをしてから家に帰ったこともある。
 もちろん親にも先生にも秘密な放課後の楽しみだった。
 色白で大人しそうな外見とは裏腹に明るく活発な子どもで、学校からいつまで経っても帰宅せずしばしば両親を心配させていたが、志乃は何度怒られようとも聞く耳を持たなかった。
 一緒に帰っていた友達たちはお母さんに怒られるからと、全員家に帰ってしまう。
 ランドセルを公園のベンチに下ろし、一頻り公園内の遊具で遊び飽きたら帰る、ということが日課となっていた。
 子どもだったのだからと言われてしまえばそれまでだが、寄り道することの何が危ないのか、どうして両親が心配するのかもよく分かっていなかったのだ。
 この日も下校途中、路地裏に佇(たたず)む寂れたアパートの前に小さな公園のような広場があるのを見つけ、志乃は花を摘んだり、走り回ったりして遊んでいた。
 後ろに人がいるとは思いもせずに、一心不乱に遊んでいた為に、突然声をかけられた時は心臓がキュッと縮み上がるような思いをした。
「ちょっと……お嬢ちゃん、道を教えてくれるかな?」
 話しかけられ後ろから少し変な匂いがするなとは思ったが、驚きはしても道を聞かれたことを疑うことはしなかった。
 志乃はしゃがみ込んだまま、高い音を立てて鳴り続ける胸のあたりを押さえ振り返った。
「びっくりしたぁ~おじさんどこに行きたいの?」
 志乃は父親ぐらいの声の低さや身体つきから“おじさん”だと思ったのだが、実際は目深に帽子を被っているせいで顔はよく見えていなかった。
 ただ、近くに寄れば寄るほど男の身体からは鼻を摘みたくなるような嗅いだことのない匂いがして、志乃は顔を顰(しか)めた。
「おじさん、駅に行きたいんだよ。知ってるかい?」
 この時“知らない”と言ったところで結果は変わらなかっただろう。
 しかし、志乃は自分が知っていることを大人に教えてあげられるんだという喜びでいっぱいだった。
 目の前の男が薄汚い装いをしていることも、酷く饐(す)えた匂いがすることも頭にはなかった。
 大人が自分を頼ってくれているという小さな虚栄心があったのだと思う。
「知ってるよ~あのね……」
 志乃はしゃがみこんで花を摘んでいた為に汚れてしまったスカートを気にもせずに立ち上がると、民家の建ち並んだ間にある一本道の右側を指で差し、数歩先へ行くとこっちだよと微笑んだ。
 ありがとうと言いながら、何故か志乃の腕を掴(つか)んだ男の掌が妙に汗ばんでいて気持ちが悪い、どうしてこんなにはぁはぁと苦しそうなんだろう、志乃が思ったことはこの程度だった。
「でも、ちょっと分かり難いから、車に乗って教えてくれるかな?」
 男は土か何かで汚れた手を公園の出口に向け車を指差し、次の瞬間反対側のその汚れた手で志乃の小さな腕を掴んだ。

ご意見・ご感想

編集部

幼い頃のある事件のせいで心に傷を抱えた志乃ちゃん。
そんな志乃ちゃんを献身的に支え尽くしてくれる旦那様・総士さんと
心優しい家族に守られながら、少しずつ傷を癒していった志乃ちゃんですが…

大好きなあの人のために、そして、自分のために──
トラウマを乗り越え、克服しようと懸命に頑張るのです!
その姿のいじらしさといったらもう…( ´Д`)

その気持ちを理解しつつも、
志乃ちゃんが大好きすぎる総士さんは、気が気でなく…

蕩けるような甘美な行為からは、傷つけたくない、大切にしたい…
そんな深く大きい愛情が伝わってくること間違いなしです!
タイトル通り!の状況の志乃ちゃんと総士さんのラブラブで甘々な関係をぜひご覧あれ!

2016年12月27日 11:08 AM

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