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内緒のトライアングル~誰にも言えない恋に堕ちて~

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  • 作家本郷アキ
  • イラスト炎かりよ
  • 販売日2017/03/21
  • 販売価格600円

光の二十歳の誕生日は、一つの恋が実った日──そして、大切なもう一人の幼なじみを裏切った日……。
流星と太陽、光が小さい頃から共に過ごしてきた大事な同い年の幼なじみ。幼なじみとしてそばにいられればそれでいい……そう思っていたはずなのに、いつからか恋へと形を変えた光の想い。流星から香る香水の移り香に嫉妬の炎を灯しながらも、気持ちを伝えることの出来ないまま、光は二十歳の誕生日を迎えようとしていた。
そして、十二月二十四日、光の誕生日であるクリスマスイブ。来年も再来年もずっと仲の良い幼なじみでいられると思っていたのに……。
三人の想いが交差し、一つの恋が終わりを告げようとしていた。

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プロローグ
 何度彼に抱かれているだろう──。
 空調の効いた彼の部屋で、悦びに酔いしれる。
 それは同時に切なくもあり、音羽光(おとわひかり)を堪らない気持ちにさせた。
(この腕が……あたしのものだったらいいとずっと思っていたのに……)
 あの二十歳の誕生日の夜から、自分たちは何を間違えてしまったのか。
 光に触れる手は熱く、光を見つめる瞳もこんなにも熱を持っているというのに……互いに満たされることのない想いで身体を重ね続けた。
「光……随分と余裕だな……なに、足りなかった?」
 上の空の光に苛立った声をあげる男は、それでも優しい手つきは変わらずに光の太ももを抱え直した。
 寒いぐらいに設定されたエアコンからは冷気が絶え間なく出続けている。
 なのに、光の胸に顔を埋め、尖った先端を指の腹で撫(な)で摩る男の額には汗が浮かんでいた。
「ち、違っ……やぁ……っ」
 光の二十歳とは思えないほど童顔な顔付きは、毛先が内側にカールし肩より上に揃えられたボブカットという髪型のせいで余計に幼く見せていた。
 自分では年齢よりもだいぶ幼く見えがちの外見を気にしていたし、髪を伸ばすか切るかしようと思ったこともある。
 しかし、もしかしたら冗談で言ったのかもしれない一人の男の言葉を間に受け、ずっと同じ髪型を続けていた。
──髪……短い方が似合うな。
 目の前で光を組み敷く男が、もう何年も前にその美貌に薄っすらと笑みを浮かべ言った。
 好きで……大好き過ぎて、他愛のない日常会話にも胸を高鳴らせていた。
 男の口角を上げ笑う表情の中から過去を思い出し、無意識に下肢に力が入ると光の中に蠢(うごめ)く塊が一際大きく膨れ上がった。
「あっ……はぁっ……」
「何、考えてる?」
 丸く大きな瞳が快感から薄く細められ長い睫毛(まつげ)を涙で濡らし、男は目尻に唇を寄せながら言った。
「何でもない……っ、あ、ん……も……」
「あっそ」
 ふっくらと厚みのある唇から紡ぎ出される光の嬌声(きようせい)が、明らかに愉悦によるものだと知る男は手を休めない。
 返答に期待してはいなかったのか、光の意識を身体に向けるため痛いほどに乳頭を摘み、固く尖った先端に舌を這(は)わせた。
「はぁっ……ふっ、ん……」
「ココ、弱いな……」
 ヌルリと湿った舌が赤く色付く実を捉える。元々こういった快楽を知らぬ光の身体は、男の手によって開拓されていった。
 背筋から下肢に伝わる快感で足の間に力が入れば、中にある性器が自身の快感を追いより早く動き始めた。
 さらに熱い昂りをグッと深く差し込まれ、光は悲鳴とも言える声をあげた。
「流星(りゆうせい)……もっ、無理……っ、あぁっ!」
 トロトロと流れ出る愛液で濡れた秘部が、グチュリと卑猥(ひわい)な音を奏でる。
 流星が腰を激しく打つ度に、悦ぶ自身の身体は光の気持ちそのままだ。
 ずっと抱き締めて欲しいと、この腕に抱かれたいと願っていた……しかし、自分のこの想いはもう一人の大事な人を傷付ける。
 もうやめなければならないと分かっていても、光と名を呼ぶ甘い声や少しばかり冷たい態度とは裏腹に優しく触れる手を一度でも知ってしまえば、もう引き返すことなど出来ない。
(太陽(たいよう)……ごめんね)

ご意見・ご感想

編集部

他の人なんか見ないで、私だけを見てほしい……
私だけを欲してほしい……
そんな強い想いがあるのに、「そばに居られればそれでいい

今作のヒロイン・光さんがそう考えるのは、
家族のように仲の良い・居心地の良い
幼なじみの関係が壊れてしまうのが怖いから……
一度壊れれば、きっともう戻れなくなってしまう、そう考えて秘めていた恋心

しかし、かき乱されるたびに心に溜まっていくのは黒い感情ばかり
こんなに想っているのに、こんなに好きなのに
言葉にできなくて、悔しくて悲しい…それならばいっそのこと──

そう思って口にした言葉から、変わっていく三人の関係
ふたりの男性の狭間で揺れ動く心と身体
苦しさから解放される術を知っているけど、口にできないもどかしさ

無邪気に笑い合っていた頃にはもう戻れないとわかっていても
本当の気持ちは隠せない……
友情と恋心の間で揺れ動く乙女心、男心に胸がぎゅっと締め付けられます!

2017年3月21日 9:36 AM

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