夢中文庫

この恋は錯覚・・・・・・? それとも、本物ですか?

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  • 作家泉怜奈
  • イラスト夢志乃
  • 販売日2016/06/29
  • 販売価格500円

「こんなにエロいなんて、君は一体どんな女なんだ? 堅そうに見えてこんなに……」──常に冷静沈着な建築デザイナーの冬子は、大手KIRIYAから依頼を受け、何としてもこの仕事を成功させたいと意気込んでいた。そんな彼女の前に現れた営業部長・桐谷巧はエリートで美男子、しかも桐谷の御曹司。彼には絶対に自分の秘密を知られてはいけない。それなのに二人エレベーターに閉じ込められてしまった! 閉所恐怖症の冬子はパニックに陥り、理性を失い……。究極の状態から生まれた激しい恋情、これはただの吊り橋効果なのだろうか? それとも、本物の恋? 彼の心はどうなのだろう? 切なく揺れる恋の行方は……? 桐谷兄弟シリーズ第一弾

プロローグ
 開店祝いの立札が添えられた色とりどりの胡蝶蘭(こちようらん)がその店の入口を品よく飾っている。店の外観は全面ガラス張りで磨りガラス仕様のブルーのグラデーションだ。下に行くほど濃い色になり、それはまるで海を真っ二つに割った側面から見ているみたいだった。
 新規開店のバーの前でしばし立ち止まり、店の外観、オープニングパーティーにやってくる客層、店員の立ち居振る舞いを観察していると、店の奥の方から黒スーツ姿のどこをどう見ても水商売の雰囲気を漂わせた美丈夫が現れ、桐谷(きりや)の方へ満面の笑みを向けて近づいてきた。
「お待ちしておりました。グランブルーオープニングパーティーにお忙しい中お越しいただき、ありがとうございます」
 わざと礼儀正しく桐谷に挨拶したのは、飲食業界で名を知らないものはいないとされるほどの敏腕経営者、堤東吾(つつみとうご)だ。
「こちらこそ、ご招待いただきありがとうございます。今や実業家として成功されている堤さんのグランブルーのオープニングパーティーに招いてもらえるとは、俺も出世したものだ」
 堤は嫌そうな顔を隠しもせず、桐谷を睨(にら)みつけたが、その目は悪戯に輝き口許は笑っていた。
「まったくいつまでたっても嫌味な男だな。大手KIRIYAエンタープライズの営業部長殿、桐谷巧(きりやたくみ)に来てもらえただけで、店の格が上がるっていうのに」
「それは、また大げさな。とにかく、店内を見せてくれよ。今回は高槻(たかつき)デザインを使ったんだろう?」
 堤は桐谷を店内に誘導しながら頷(うなず)いた。
「ああ、最初は高槻先生にぜひにとお願いしたんだが、高槻先生が急遽(きゆうきよ)入院されて担当が代わったんだ。椎名(しいな)さんという女性デザイナーなんだが、これがまた美人でさ。ま、それはいいとして、彼女が結構出来る人で大当たり! さっき挨拶したからどこかにいると思うんだが、見かけたら紹介するよ」
 堤は巧に意味深に微笑んだ。まるで巧が美人に目がないと言われているようで少し気分が悪い。堤とは高校の同級生で、その頃からの親友だ。もちろん巧が羽目を外していた若いころのことを熟知している相手だ。いや、お互いの話せない事情に通じている仲だと言える。
 入口を入るとすぐに雰囲気が変わり、細い通路はまるで海の中にいるような独特の光に包まれ、ガラス張りの壁に映し出されている海水の緩やかな波に目を引かれる。深海のようなダークなブルーの中に時折光が差し込み、まるで幻想的な神秘な世界に一瞬で連れ込まれたような錯覚を起こしてしまいそうだ。
「凄いな。これどうやってるんだ?」
「だろ? これ全部デザイナーの椎名さんの提案。椎名さんてさぁ、業界で結構人気出てきているらしいよ。落ち着いた感じでしっかり仕事するし。ま、美人だからいろいろ大変かもしれないけどな」

ご意見・ご感想

編集部

桐谷兄弟シリーズ第一弾!!
今回はエリートで美男子、そして御曹子という三拍子揃った
桐谷兄弟の四男、巧さんとデザイン事務所のエース、
クールビューティーな冬子ちゃんの恋愛模様をお届けします~★

ヒロインの冬子ちゃん、完璧なキャリアウーマンかと思いきや、
閉所恐怖症というまさかの弱点が……
この弱点のおかげで二人は急接近!?
いつもは冷静沈着な冬子ちゃんの戸惑いっぷりが可愛らしいです~

エレベーターがきっかけで燃え上がる二人の愛の行方は???
是非是非、お楽しみください~~~
((o(*^^*)o))

本編の後には桐谷兄弟の後日談もありますっ♪

2016年6月29日 1:38 PM

泉怜奈

夢中文庫さまから5作目を出させていただきました、泉怜奈です♪

エレベーターの密室でのドキドキハラハラなラブロマンスをいつか書きたいと思っていた私の念願が叶いました!

初対面の美男子(イケメンじゃなく美男子です!!ここ大事!)と、密室でふたりきりで閉じ込められちゃうなんて、想像しただけでなんておいしいシチュエーションなんでしょう!
ですが、ヒロインの冬子にとってはそれどころじゃない。

特殊なシチュエーションで出会うと恋に落ちやすいとか……
急激に燃え上がってしまう恋情、これは吊り橋効果なのか?それともこの恋は本物なのか?

是非、読んで確かめてくださいませ♪

ヒーローは4兄弟。
しかも全員エリート中のエリート。
一癖も二癖もある、ハイスペックエリートリーマン兄弟が最後集まります。
その場面も楽しんでいただけると嬉しいです。

編集さんの太字のとおり、シリーズ第一弾です!\(^o^)/

よろしくお願いいたします。

2016年6月29日 9:52 PM

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