夢中文庫

この出会いは偶然・・・・・・? それとも、運命ですか?

  • 作家泉怜奈
  • イラスト夢志乃
  • 販売日20160905
  • 販売価格500円

『ミハルと出会えたのは、運命だと思う。だからきっと、一旦離れ離れになったとしてもまた会える。絶対』念願のロンドン研修先で、憧れのブライダルコーディネーターの息子・ウィリアムと出会った巳春は彼に一目惚れをしてしまう。情熱的な彼とロンドンでの日々が終わり、日本に帰国後、ウィリアムに再会した巳春は彼が教えてくれなかった事実を知ることとなる。傷つき憤慨するが、出会ったばかりの頃のように情熱的に口説かれ、それに抗えぬまま関係が復活し――。激しく求められ、彼に溺れれば溺れるほど、心に一線を引こうとする巳春にウィリアムの焦燥は募る……。求めあっているふたりのすれ違いラブストーリー。桐谷兄弟シリーズ第二弾。

夢への第一歩
「確か、えーっと……ウォルトン・ストリート沿い。あ、あった。この通りだ」
 灰色の石畳の道をゴロゴロとスーツケースを押しながら、サウス・ケンジントン駅から歩いて5分、この辺かなと、立ち止まり周りを見回した私は、白い壁に目的の通り名を見つけ、思わず歓喜の声を上げた。
 ジョージアン様式の白いタウンハウスが立ち並ぶロンドン屈指の高級住宅街、ウォルトン・ストリートに出ると、18番の家を探す。
 白く塗装された気品のある外観のレイト・ジョージアンスタイルに圧巻され、思わず感動のため息が漏れた。
「こんな素敵な家に居候させてもらえるなんて夢みた~い」と、独り言まで漏らしてしまう始末だ。11時間半のフライトの疲れさえ、吹っ飛んでしまった。
 セレブが多く住んでいることでも知られているウォルトン・ストリートのシティハウスは、どの家も全く同じデザインで、遠くから見ると三日月型にゆるくカーブしながら立ち並んでいる。そのため、この形状をクレッセントという。黒のペンキで塗られた鉄製の柵、レイリングも統一され、更に高級感を醸し出していた。
 これら全く見た目が同じのタウンハウスは番号で振り分けられていて、それで屋号を確認していくしかないのだ。
「あった~!」
 18番を見つけるとしばしその前で立ち止まり、タウンハウスを見上げた。どの家にも、地下があるのだけれど、階段を数段上がった地上より少しだけ高い位置に1階があるのでそれは半地下のような感じだ。外観は地上3階建てになっており、一軒が縦に細長いデザインなのだ。
「落ち着いて、巳春(みはる)。ふぅー」
 昂(たかぶ)る鼓動を鎮める様に深呼吸をし、ショートカットの髪を指ですいて撫(な)でつける。それからエントランスポーチの階段を上がった。ドアの横についている呼び出し鈴を鳴らし、息をひそめて待つ。
 ドキドキと自分の鼓動だけが耳にこだまし、更に緊張してしまう。何度も家の番号を確かめ、気持ちを落ち着けようとするが、不安と興奮が混ざり合い、どうにも落ち着くことが出来ない。
 今日からお邪魔することになっているミランダ・ファースの家で間違いありませんようにと祈りながら待っていると、玄関のドアがゆっくりと開いた。
 玄関を開けた婦人は私の顔を凝視した後、優しく微笑んだ。
『ハーイ、あなたは……ミハルかしら?』
 目の前でそう言った婦人は、エレガントな雰囲気でブルネットの髪はところどころメッシュのようにプラチナブロンドが混ざり耳元でゆるくカールしている。年齢相応の顔の皺(しわ)はとても魅力的で知的さを醸し出していた。そう、確かに彼女は、私が写真で見たことのある、ブライダルコーディネーターのミランダ・ファースだ。

ご意見・ご感想

編集部

桐谷シリーズ待望の第二弾!!

最近運命感じてますかーーーー!!!

ずっと夢だったブライダルコーディネーターの夢を歩き出した主人公の巳春さんは、
研修先のロンドンで出会ったウィリアムさんに一目惚れ!
なんといってもウィリアムさんは本場の紳士っ
あんなふうに大切にされたら、遅かれ早かれメロメロです……!
そんな彼との情熱的な日々を過ごしていくうちに、アッという間に時間は過ぎてしまいます

『明日、必ず見送りに行く』

そう約束をしたにもかかわらず、なかなか空港に現れないウィリアムさんに
切なさを感じながら……
帰国後、仕事に一生懸命打ち込む巳春さん。
しかし、そんな彼女の前に突然が現れて!!!?

これは偶然!?それとも運命!?
すれ違いがすれ違いを呼ぶ切なさと愛しさ全開・大人のラブストーリー♪
是非お楽しみください(´ω`*)

2016年9月5日 3:28 PM

泉怜奈

夢中文庫さまから6作目を出させていただきました、泉怜奈です♪

コメントが大変遅くなってしまいました。

失念してたとか、いやそんなこと、そんなことそんなこと、あります。
ごめんなさいorz

気を取り直して7作目が出たこのタイミングで、ここにも一言書かせていただこうと思います。
桐谷シリーズ第2弾です!

ロンドンと日本を舞台に、ハーフのヒーローと夢を追いかけるキャリア志向のヒロインのお話。
育った環境の違いから相手のことが理解できず誤解しちゃったりと、国際カップルにはありがちなすれ違いをテーマにしました。

そして、信念をもって生きている、しっかりとした大人な二人が、お互いを認め合い、譲歩し合う。相手を思いやることを一番に考えるようになります。

こうなったらホンモノに違いない!
と、作者は思うわけです。

相手を思いやれるカップル、素敵ですよね。
こうなるまでのあれやこれや、すったもんだを是非ハラハラしながら見守ってやってください!

楽しんでいただけますように♪

2016年11月9日 6:22 PM

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