夢中文庫

代行彼女の婚前レッスン ~24時間ノンストップ快楽まみれでお義兄ちゃんに前も後ろも溺愛されて~

  • 作家加藤文果
  • イラスト
  • 販売日2014/10/10
  • 販売価格350円

「だ、だめっ。お義兄ちゃん、こんな格好…」ベビードールはレース製でバストトップまで透けてしまっている。(<代行彼女>センターなんかに登録した私がいけなかったの!?)友人に付き添って秘密クラブに登録した奥手の瀬奈に、24時間拘束のオファーをかけてきたのは美貌の義兄だった。恋人のように食事をした後、セクシーな下着やバイブ選び? 「22歳相応のエッチを教えておく」。拒絶は規約違反になると脅迫まがいに押し倒され、前後の背徳レッスンに。「これじゃまるで監禁…」「そうだ…お前を監禁する。契約時間内は思いのままに扱えるはずだ」連日呼び出され出勤中のバイブ装着命令で快楽の虜に。禁断の24時間拘束ラブストーリー。

「……だ、だめっ……は……隼人【はやと】お義兄ちゃん……こんな格好、恥ずかしい……」

素肌にまとったベビードールは、ナイロン製の薄いレースでできていた。胸のふくらみはもちろん、ピンクベージュに色付いたバストトップまで透けてしまっている。

フロント部分で大きく切り込みが入ってお臍の下からひらりと前開きになっているので、ベッドに横座りになった私は、裾がめくれて露わになったふとももが恥ずかしくてたまらない。

なにより、半裸に近い姿で男性とベッドにいること自体が、彼氏いない歴=年齢で交際経験のないバージンの私にとっては大事件だった。

(ひゃあっ……だ、だめ……こんなに接近……私、どうすればいいの……!?)

業務状の流れとはいえ、こんな命令に従わなくちゃならないなんて、<代行彼女>センターの派遣サービスというのは、いかに容赦のないシステムなのかと今、初めて気が付いた。

「まるでシンデレラだな……灰だらけのみすぼらしい娘が変身後に美しく生まれ変わるのは童話の世界だけじゃなさそうだ」

「ど……どういう意味……隼人お義兄ちゃん」

(わ、私が灰だらけのみすぼらしい……娘ってこと!?)

冷静に考えればあまりにも失礼な言い方だが、このときの私の精神状態はそうしたことすら判断がつかなかった。

私は言葉の意図が掴【つか】めず、ベッドサイドに座って満足げな微笑を浮かべるお義兄ちゃんの顔を見上げた。

ダークグレーの細身のスーツをモデルのように着こなし、長い足を組んだシルエットはホテルのスイートルームに見事に調和している。

それはまるでフランスの官能映画のワンシーンのように美しく、その中には私が入り込んではいけない大人の世界が広がっているような気がした。

「……初めて会ったときから、こんな扇情的【せんじょうてき】なベビードレスを着せてみたらどうなるんだろうって思ってたよ……しかし、これほどエロティックな表情になるとは想像していなかったけどね」

顎先に指がかかり、顔が持ち上げられた。「え……そ、その」と唇を開いた私は、ジッと見下ろすお義兄ちゃんの視線にゾクッと全身の力が抜けていく。

考えたら、早くに実父を亡くしてずっと母一人、娘一人の母子家庭で育っていた私は男性とこんなに至近距離で向き合うのは初めてかもしれない。

隼人お義兄ちゃんとは、親同士が再婚した経緯で、まったくの他人から義理の兄妹になった関係だ。

それなのに、ほとんど全裸寸前の、透明なほどに透けた衣服を着てベッドで向き合っているのだから、訳の分からない焦りやら緊張で心臓はドキドキと高鳴ってくる。頭の中はパニック寸前だった。

「隼人お義兄ちゃん……まさか……本当に私を……」

なんとか唇を動かして、さっきから頭の中に渦巻いている疑問を投げかけてみる。

「当り前だろう。そういう契約だ」

「う……うそ……」

「大人の社会では契約は絶対だ……身内だろうが、兄妹だろうが、規約は守ってもらおう」

「……あ……」

偶然が重なって発覚したこととはいえ、あまりにも私の立場が悪すぎた。

(<代行彼女>センターになんか登録した私がいけなかったの……!?)

そのセンターは広告も出さず、一般ではネットで検索することもできない男性向けの秘密クラブだ。

その名の通り、会員の要望に合わせて代行彼女を紹介するシステムだ。

男性会員は一部上場企業の役員クラスか、同等の年収が見込める、知性も教養もある紳士だけと定められており、入会は信頼できるメンバーからの口コミ紹介に限られている。

そのため、高収入が確約され身分もそれなりに高い男性が多いことから、<代行彼女>センターに登録する女性の中には、玉の輿狙いか、もしくは金銭目当てに愛人志願の女性が殺到する傾向にあるので、男女の要望を上手くマッチングさせることには気を遣っていると受付担当者から説明があった。

それでも、まさか自分に派遣要請が来るなんて思っていなかったのだ。

(だって……登録女性はあり得ないくらいきれいな人ばかりだったんだもの……)

分厚いファイルを開けば現役の女子アナウンサーやモデル、コンパニオンなどがトップページを飾っていることを見ても、このセンターが容貌から知性、教養など水準以上のラインを求めていることはあきらかだ。

(美佳【みか】の付き添いで行った私は、ただ過去の登録者にいない真面目キャラタイプだと珍しがられたりして、つい興味本位で登録してしまっただけなんだけど……)

幼なじみの美佳は大学時代にミスコンでも入賞したアイドル風の華やかな顔立ちとメリハリのある抜群のプロポーションが自慢で、広告代理店勤務のOLだが昔から結婚願望が強く、20代半ばの寿退社を狙っている。

実際、登録してだれもがうらやむような相手と結婚するために、<代行彼女>センターで条件に合った理想の配偶者を探すと息巻いていた。

(キレイでスタイルもいい美佳と違って、私なんか指名する人がいるわけもないし、ページ増量要員だってわかっていたけどね)

それでも美佳に『面白いから、瀬奈【せな】も入りなよ。出会いがあるかもよ』なんて焚きつけられ、十人並みの容姿の私が写真画像とプロフィールデータを提出したのは、数週間前のことだった。

一応、私は名前だけは通った会社のOLということに価値は見出してもらえたらしく、簡単な書類審査を済ませ、登録担当者との面接を受けたらクリアしてしまった。

「大人の世界を甘く見ちゃいけないよ」

お義兄ちゃんの体を押し退けて今すぐここから立ち去りたいと願っていた私の体は凍りついて、まったく動くことができなくなる。

「知ってのとおり、厳しい入会基準をクリアした政財界の大物から著名作家、芸能関係者らは、このセンターから派遣された女性と過ごす時間に法外な料金を払っている。これは秘密保持のためにも、派遣女性との相互理解が得られているということに価値を見出しているからだ。ここはモデルや女優を秘密裡【ひみつり】に呼び出せる機関としても名高く、企業間のネットワークも深い。まさか、ここで規約違反を起こすつもりではないだろうね」

「ひ……そ、そんなつもりでは……あぁぁんっ……」

ベッドに仰向けになった私の頬にお義兄ちゃんの手が添えられ、背けた顔を彼の方へ真正面に向けられてしまう。端正な面立ち、スッと流れる眉は墨絵のように雅やかな稜線【りょうせん】を描き、深くグレーがかったエキゾティックな瞳は気品を湛【たた】えながらも、どこか人を底知れぬ闇の世界に引きずり込むような危うさを隠しているように思えた。

(こ……こんな格好でベッドに……)

「オレもケダモノじゃない」

クールな眼差しを向けたお義兄ちゃんは、静かに私に語りかけてくる。

「実家に戻ったときは、瀬奈は義理とはいっても妹だから、手を出すことはしない。それはわきまえているつもりだ。しかし<代行彼女>センターから派遣されてきた女性であれば、契約時間内は思いのままに過ごしていいはずだ。しかも、女性としての素質に非常に興味深い人材であれば、尚さら興【きょう】が乗るというものだ」

「は……隼人お義兄ちゃん……」

危険な光が義兄の瞳によぎったように見えて、私はじりじりとシーツの上を後ずさった。

「ほら、こんなに目を潤ませて喘ぐように唇を開いた表情は、無意識に誘っているかのようだ。ピンク色のレース越しに、胸のふくらみにうっすらと小さな乳首が透けて見えるのは、まるで触られたがっているようじゃないか。ツンッと突き出して悩ましく尖ってる……」

すっと伸ばされた腕が胸元でゆるやかな弧を描いた。

「え……きゃぁっ」

薄い化繊のランジェリー越しに、お義兄ちゃんの指が胸の先端の突起をスッとかすめていった。その瞬間、信じられないことにゾクッと全身に今まで知らなかった甘美なバイブレーションが襲ってくる。

(いやぁっ……いくら親同士の再婚で義理とはいえ、兄妹の関係になった相手とこんななことをするわけにいかない……)

私の動揺と裏腹に、触れてきた指の腹がキュッと硬くなった乳首の先端を転がしていく。

「や……ゆ、許して……隼人お義兄ちゃん……」

「ダメだ。こんなに乳首が硬くなって、コリコリとしこってきてるだろう。これは体の方でもっと触ってほしいってサインなんだよ。ちょっと触っただけでもこんなに反応しちゃうなんて、一体瀬奈はどのくらい男性と接してないのかな、正直に言ってみなさい」

「そ、それは……どういう意味ですか」

「言葉通りだよ。どれだけ瀬奈はエッチしてないのかって聞いてるんだ、こんなにビンビンに尖って、いじくってほしいって体が主張してるじゃないか」

「きゃっ……あぁんっ……あぁっ」

オススメ書籍

強面上司からの強引な求愛~誰にも言えない職恋事情~

著者逢見るい
イラスト夢志乃

「誘ったのは、君だ――」アパレルブランド販売員の樹里は、店長の上原と内緒の恋をしている。上原は優しく、仕事も順調。そんなある夜、冷徹仕事人間と噂のエリアマネージャーの高梨と、樹里は半ば強引に一夜を過ごしてしまう。上原という恋人がいるのにも関わらず、何を考えているのかわからない高梨に、身体も心も魅せられしまう樹里。それでも想いを内に秘め、いつも通りの日々を過ごしていた……。だがある日、上原の目の前で高梨は、狂ったように樹里のことを奪おうとする……。「ああ、そうだ。初めての夜。嫌がりながらも彼女、感じていたぞ――」そう言って上原を挑発する高梨の本音とは。禁断の、社内三角関係の行方は――?

この作品の詳細はこちら