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偽装結婚ならお断りです!~ドSな社長の秘密のいいつけ~

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  • 作家桐野りの
  • イラストにそぶた
  • 販売日2017/01/27
  • 販売価格300円

カリスマ社長雅臣にプロポーズされた眼鏡秘書京子。「鉄のパンツを履いている」と噂され自分でも一生独身だと思っていたジミ女に突然落ちてきた極上ロマンス。遅れてきたロマンスに浮かれ気味な京子だが、雅臣の弟に「これは偽装結婚だ。お前みたいに貧相な女お兄様にはふさわしくない」と言われてしまい、たちまち気分はどん底に。「雅臣さまは大好き。でも愛のない結婚はしたくない……!」神様のように雅臣をあがめ何でも言うことを聞いていた京子だが、偽装結婚だけは受け入れられず、ある行動を決意する。地味だが真摯に生きるキャリアウーマンの初めての恋はどんな決着を迎えるのか。雅臣の真意は?胸キュン溺愛系オフィスラブストーリー。

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◆プロローグ
 それは突然のことだった。
「……本日は株式会社キャリングの創立記念パーティーがございます。午後6時に迎えの車が参りますので、30分前にお声がけいたしますね」
 スケジュールの確認を済ませ、ふと顔をあげた笠野(かさの)京子(きようこ)は、真田(さなだ)雅臣(まさおみ)の視線が己の顔を凝視していることに、やっと気づいた。
「どうかなさりましたか? 雅臣さま」
 京子にメイクの習慣はなく、口紅がはみ出しているという可能性はゼロだ。
 何か失態でもしでかしたか、と脳内であれこれ考えているうちに、肩を掴(つか)まれ、壁に強い力で押し付けられた。
 悪魔のように整った美貌が目前に迫る。
「……綺麗(きれい)な唇の形をしてるな。キスしていいか?」
 突然そう言われ、京子は激しく動揺した。
 彼の秘書に抜擢(ばつてき)されて1年になるが、セクシャルな行為を仕掛けられたことは1度もなかった。
「何を突然……私をからかってらっしゃるのですか?」
「……いや、違う」
 唖然(あぜん)としている間に、雅臣は首を斜めにして京子に迫り、熱い唇を重ねてきた。
 27年間生きてきて、初めてのキスである。
 今まであまりに縁遠かったため、自分の唇が、言葉をしゃべったりものを食べたりすること以外に使われるなんて、一生ないと思っていた。
「ん……ふっ……」
 彼のコロンの香りが鼻腔(びこう)をくすぐり、目の奥がつん、と痛くなった。しっとりとした舌が閉ざされた口唇をこじ開ける。歯列を、ざらりと舐(な)めあげられ、未知な行為に体が強ばる。
「……そんなに緊張するな……妙な気分になってくる」
 ほんの少し距離をあけ、雅臣は囁(ささや)きかけてきた。
「それは……無理……んんんっ」
 また唇が重ねられ、背中を彼の手が往復した。
 優しくされているのに、体の強張りは解けないままだ。
 ここは社長室で、キスの相手は直属の上司だ。
 こんなこと許してはだめだと、理性が激しく警鐘を鳴らしている。
 それなのに、押し返すことも逃れることもできなかった。
 どんな無体も拒めない。
 そんな風に躾けられている。
「……お前は本当に従順だな」
 彼がほんの少しだけ唇を離し、熱い吐息が唇に触れる。
 瞬きのたびに、長いまつげが京子の頬に風を運ぶ。
「……あの、これはどういうことでしょうか?」
 たった今起きた出来事を、自分の中でどう処理していいかわからずに、京子は震える声でそう尋ねた。
「……お前が欲しくなった。いい加減我慢の限界だったからな」
(我慢の限界……?)
 それはどういう意味だろう。
(もしかして、欲求不満とか?)
 雅臣のプライベートについて、京子はほとんど知らない。
 特定な女性はいないようだが、雅臣さえその気になれば、お相手はすぐに見つかるはずだ。
 手近な秘書に手を出す必要はない。
 戸惑っていると、また唇を塞がれた。
 タイトスカートの縫い目にぴったりと添わせた硬直しきった手のひらが、彼の温かい手に包まれる。
「んっ……んんっ」
 柔らかい手のひらが、愛しげに京子の指を撫(な)でていく。
 恋人じみた振る舞いに頭の中がくらくらする。
「……いい子だったな」
 長いキスが終わった後、雅臣は冴(さ)えた目で京子を見つめながらそう言った。顎をつままれ、上向かされる。京子の瞳が、もの問いたげに揺れる。
 至近距離で目線をあわせたまま、雅臣は言った。
「昨日身内から連絡があった。今夜のパーティーにはどうやら会長が出席するらしい」
 仕事の話だと気がつくのに、数秒を要した。
「……会長がいらっしゃるのですか。珍しいですね」
「まだ会ったことがなかったろう? お前も出席しろ。紹介するから」
 会長とは、雅臣の祖父であり、真田コンツェルンの創始者、真田耕作(こうさく)のことだ。
 今年90歳になる彼は、高齢なため滅多に表舞台に出てこない。しかし、いまだに一族の実権を握っているという噂(うわさ)である。
 その彼に会わせてもらえるとは、光栄だが、今は正直それどころじゃない。
(雅臣さま……どうして私にキスしたのですか?)
 京子はその言葉をぐっと飲み込む。

ご意見・ご感想

編集部

心から信じて(信仰)いる大好きなあの人……
仕事が評価されて一緒にいられる時間が増えたけれども……?

カリスマ的な存在の雅臣社長にプロポーズされた京子さん!
夢のような状況……
夢じゃ……ないですよね?
夢じゃないんです!!!

あまりにも現実離れした出来事に、雅臣様に対する信頼が揺らぎます……!
一緒にいたい……
でも雅臣様の本心が分からない……!

思わず頑張れ!頑張れ!と応援したくなるほど一途に雅臣様を愛し続ける京子さんと、
彼女の努力に対して思うような返しをくれない雅臣様……
彼のプロポーズは本当に偽装なのか?
最後までドキドキしながら楽しむことができます(*^^*)

思わずキュンとしてしまう展開が止まらない爽快溺愛ストーリー☆
ぜひお楽しみください!

2017年1月27日 1:16 PM

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