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年下王子様は恋愛対象外~御曹司の甘い執着~

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  • 作家黒羽緋翠
  • イラストヤミ香
  • 販売日2016/09/28
  • 販売価格300円

「俺が冗談でこんなことを言ってると思うのかよ」カフェ店員・未愛の幼なじみは森下財閥の御曹司にして王子様と呼ばれる碧生。しかし、未愛の前でだけ俺様でわがままで手に負えなくなる碧生に振り回され続け、恋愛をすることもままならなかった。そんな未愛は碧生から「未愛ちゃん、僕と結婚してください!」とプロポーズをされる!だが、実際はお見合いを避けるため、婚約者のフリをしてほしいというもので…?しかも同居をするように迫られた!未愛は即答で断る!しかし、知り合ったばかりの男性とはいつも通り発展せずに終わり、自棄になった未愛は碧生のマンションで酔いつぶれ一夜を過ごしてしまう。ついには婚約者のフリを承諾させられて?


 日本有数の財閥である森下(もりした)グループが所有するビルの一階にある、カフェ『Cafe de Luciole』では、ランチタイムが終わり、従業員たちがほっと一息をつく。
 上の階には森下グループが所有する会社があるため、ランチタイムは毎日のように混雑していた。
「未愛(みあ)ちゃん、お疲れ」
「店長があいかわらず私をコキつかうから、肩が凝っちゃいます」
「三十路になると、肩も凝っちゃうわよね」
「私はまだ、二十八歳です!!」
 四捨五入したらたしかに三十路の域に入るけれど、それはさておき私は二十八歳だ。うら若き乙女とは言わないけれど、三十歳までには二年もある。
 それなのに、店長である安浦常幸(やすうらつねゆき)は私をおもちゃにしてからかう。
「あと二年で三十路じゃない。こうなったら上にいる王子様にでも、お嫁にもらってもらえば?」
「い・やです。そもそも店長だって、私が年下は恋愛対象外だって知っているじゃないですか!!」
「碧生(あおい)くんのどこが気に入らないのよ。本当にわがままなんだから」
 女性口調で穏やかに話す店長は、端からみたらイケメンの部類に入るらしい。
 店長目当てに店に通う女の子たちもいるらしいが、私からすれば彼も恋愛対象外だ。
 私の周りには恋愛対象外の男しかいないし、いいなと思う男性と知り合ってもいつの間にか自然消滅して、続いた試しがない。
 はっきり言えば男運がなくて、二十八歳にして処女。これが私、稲垣(いながき)未愛なのだ。
 そこにウエイトレスの本多涼香(ほんだりようか)が奥へとやって来る。
「未愛さん、お客様がお呼びですよ」
「……聞きたくないけど、誰?」
 涼香のにこりとしたうれしそうな顔で、誰が来たかを察してため息をつく。
「もちろん、王子様がお城からやって来ました!」
「頼むから、乙女チックに説明しないで」
 二十三歳の若さにして、森下財閥の次期後継者。それでいて上の階にある会社の社長である森下碧生が来たのだと察し、私は内心、うんざりとする。
 そもそも社長なのに、毎日この店に通い続けているのはどういうことだろうか? それが私にとっては疑問だった。
「それと、王子様が未愛さんのウエイトレス衣装が見たいと熱望していましたよ?」
「……っ、いますぐ店から追い出して、塩を撒(ま)いておいて!」
「未愛ちゃん、それはちょっと言いすぎ。一度ぐらい着てあげたらいいのに」
「店長までそんなことを言うんですか!」
 ピンクのワンピースと白いエプロンに替わったウエイトレスのユニホームを見るたびに自分では絶対に着られないと抵抗がある。
 最近まで、ウエイトレスは白いシャツと茶色のエプロンを着用していた。なのに碧生の一存でかわいらしいものに変更したのだ。
「……しかたがないので行って来ます」
「そうしてくれると、ほかの子たちもまじめに仕事をしてくれるから安心だわ」
 店長に言われるまでもなく、若いウエイトレスたちは王子様に夢中なので、店内に行かなくてもその雰囲気がわかる。
 しかも、私が行かなければ厨房(ちゆうぼう)にまで探しに来るのも目に見えているから、行かなくてはならない。
 結局、碧生はいつまでたっても私を振り回す生意気な弟でしかなかった。

ご意見・ご感想

編集部

え……?
ヒーローが…恋愛対象外って……????

なんと!年上が好きな未愛さんに猛アタックを仕掛けるのは、
王子様系年下男子・碧生君!
対象外からのアピールとなりますが、ハンデを感じさせない押しの強さに、
未愛さんも悪戦苦闘の毎日を送っているようです( *´艸`)

いつも弟みたいに甘えてくる、可愛らしい碧生くんが、
2人きりになると別人のように激しく求めて来る……!
その豹変具合も必見♪♪

良く知っているはずのあの人が、まるで別人みたい――!

甘々々々愛されストーリー★★★★
ぜひお楽しみください(*’ω’*)

2016年9月28日 1:42 PM

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