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専属オトメは年下御曹司に溺愛されて~オシゴト中の誘惑は禁止です!?~

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  • 作家黒羽緋翠
  • イラストヤミ香
  • 販売日2017/06/23
  • 販売価格300円

「恋をしたことがないなら、俺に恋をすればいいだろう」 まじめな性格ゆえに29歳になっても恋愛をしたことがないホテルコンシェルジュの羽菜は、叔母からしきりに薦められているお見合い話を断れずにいた。そんなある日、政財界の大物を父に持つロイヤルスイートに宿泊するお客様の藤堂達央から気に入られて彼の専属コンシェルジュにされてしまう!? 4歳も年下で経験豊富な達央に翻弄されながらも羽菜を甘やかしてくる彼に惹かれていく。だが、お客様に恋愛感情を持つことなど許されない……。そんな中、叔母が見合い相手を職場まで連れてきて、強引に羽菜の勤めているホテルでのお見合いを決めてしまい……?

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 国内でも有名な巨大テーマパークを拠点としたホテル群は、連日のように観光客で賑わっていた。
 そのひとつである「ロイヤルフォレストホテル」は最初に建てられたホテルであり、ひときわ高級感にあふれている。見るからに美しいと称される、森をイメージした建物はまさに城と言っても過言ではない。
 人々をうっとりさせる白を基調としたヨーロッパの宮殿のようなロビーも格調が高く、ホテルコンシェルジュとして働く石原(いしはら)羽菜(はな)にとっても誇らしいものだった。
 華奢な身体にホテルの制服を着こなして長い髪をお団子にまとめ、ロビーを歩いていると、駄々をこねて両親を困らせている女の子の姿を見かけ、父親らしき男性から声をかけられた。
「あの、この近くにちょっとした散歩をできる場所はありますか?」
「それですと、マウスランドのそばにある歩行者天国などはいかがでしょうか?」
 先ほどホテルにチェックインしたばかりの状況を察し、羽菜はすぐさま歩行者天国の説明をする。マウスランドに隣接しているため土産物を売っている店も多く、カフェなども充実している場所は子供連れでも飽きないだろう。
 そんなことを説明していると女の子が父親の上着を握りしめ、いまにも泣きそうな顔をしていた。
「マウスランドに行きたいよ。パパ!」
「マウスランドは明日行こうって、パパとママと約束しただろう?」
「そうよ。わがままを言う子は、明日も連れてってあげないから」
「だってぇ……」
 父と母にたしなめられて、しょんぼりとうつむいた女の子はじっと羽菜を見つめる。その様子は、マウスランドではなく歩行者天国に案内されたことで、ちょっと不満そうだった。
 マウスランドがすぐ近くにあるのに連れてってもらえないのだからその気持ちもわかる。だが遠方から車で来たことを思案すると、混雑している園内よりもゆっくりできる場所がいいだろう。
「お土産屋さんもいっぱいあるからここも楽しいよ?」
「ほんと……?」
「それにいまからマウスランドに行っても、明日遊べなくなったら嫌でしょう?」
「……うん」
 目線に合わせるようにしゃがみ込んだ羽菜の目をじっと見た女の子に、ポケットからキャラクターの形をしたキャンディーを手渡す。ホテルに勤めているとこのようなケースも多いのでいつも常備している。
「うわぁ、かわいい! うん、パパとママの言うことを聞いていい子にする」
「おりこうさんだね。明日になればマウスランドで遊べるよ」
「ありがとうございます。……石原さん」
 女の子をなだめる羽菜に感心したのか、母親は胸元の名札を見て、ためらいがちに羽菜の苗字を口にする。
「いえいえ、なにかございましたら、ホテルの者にお申しつけください」
 羽菜の機転で笑顔になった娘に胸を撫で下ろしたらしい両親は、お辞儀をしたのち踵を返す。そんな親子連れの背中を見ながらホッとする羽菜もまた、お辞儀をして出かけていく家族連れを見送る。

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