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おつとめ先は若の愛の巣!?~極道御曹司を目付(マーク)せよ~

  • 作家未青藍
  • イラストまろ
  • 販売日2017/05/12
  • 販売価格700円

感情のスイッチが入ると物怖じしなくなる桃果は、ある日ヤクザの組長から放蕩息子の目付役としてスカウトされる。
ターゲットの龍は超絶美形の有名大生、そんな彼と仕事とはいえ四六時中ひっついて過ごすはめに……ううイケメンオーラがまぶし過ぎるっ。
無愛想だけどたまに見せる龍の優しさに桃果の調子は狂いっ放し、『誰のものにもならない男』に本気になったら駄目なのに。
けれどやがて龍の周囲で過去にストーカー事件があったのを桃果は知ってしまう、彼に憧れる女の子たちがつぎつぎ闇討ちされていたという噂が耳に……。
しかも犯人の正体を知っているかのようなそぶりを示す龍を、問いつめた桃果はなんと彼からいきなりキスされてしまい!?

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 触れた唇はやけに熱かった、向こうが風邪をひいていたせいかもしれない。
「ふあ、んっ……」
 首を後ろに引いたものの、自由になったわたしの唇はすぐまた相手のそれでふさがれた。はずみで開いた歯列の隙間にすばやく舌を差し込まれる、単独の生き物じみた動きを示されながらわたし自身が捉えられる。病人がしているとは思えないほど力強く執拗なキスだった、男ってこういうものなのだろうかとわたしは戸惑いをかかえたままで黙って唇を貪らせていた。よく考えなくても過去に経験がなかったから、ショックで動けずにいただけかもだけど。
 そうだ、これはわたしのファーストキスだ。
 十代のころは縁遠かった不純異性行為をついにしてしまったのだ、実践を伴わずとも知識だけはひとなみにあったのでこのキスが日常的に交わす挨拶に準ずるものでないのは明確に理解していた。濃厚に舌をからませる行為は親密な男女間でするものだ、外国映画なんかで恋人同士がよくやっているフレンチキスだ。
「んう、んんんっ」
 くちゅ、ぴちゃ、と互いの唾液がとけ合う音がわたしの羞恥をさらに煽る。淫らな戯れから逃れようにもいつしか後頭部に添えられていた手により動きは完全に封じられていた、『前門の虎、後門の狼』といった雰囲気のとんでもない状況だ。とにかくキスを受け入れ続けるしかないので酸素不足の様相も呈(てい)してきた、鼻での呼吸もしているけれど限界が近づいている予感がする。
 く、苦しいっ……!
「むむむ、むーっむーっむーっ!」
 このまま窒息死なんて結果になったら天国でお母さんに合わせる顔がない。子供のころ死別した片親へと思いをはせるとわたしは両手でぼすぼす男の胸板を叩いた、閉め切った部屋の隅にあるベッドの上に座っていたので両足でげしげし蹴りは入れられなかったけど。ちなみに唐突かつ強引なキスの主は数分前までそのベッドに寝ていたのだ、子細は省略するけれど最初こそわたしから逃れるために布団をはね飛ばして起きた彼がいまや立場を逆転させているのだ。
 と。
「色気ねーな、こういうとき女は黙ってうっとりしてるもんだろ」
「!」
 抵抗への酷評。ぷは、と唇を離し息継ぎをした男がわたしに向かって毒づいた。
 細面(ほそおもて)で涼やかに整った顔立ちと額にかかるゆるく波打つ黒髪、口の悪さに反して男はハイパーレベルのイケメンだった。いまは腰をおろしているから分かりにくいものの彼は一八五センチの長身でもある、立っているときは一六〇センチしかないわたしにしてみると視線を合わせるだけでも疲れる相手だ。めいっぱい仰ぎ見ないといけないからだ。
 もっとも疲れるのにはほかの理由もあるんだけど……。

ご意見・ご感想

編集部

「放蕩息子に手を焼くお父さん」

↑↑と聞くと一般的なご家庭の反抗期真っ盛り……
のように感じられちゃいますが、
そうは問屋が卸さないのが本作品!!

放蕩息子は跡取り息子。
なんの?
なんのって、そりゃ極道の、ですよ!?

頭脳明晰、超絶美形さんが家業を笠に着て好き放題××しまくり……
な物語ではないのです、えぇ、更にスパイスが加わりますとも。

むしろ好き放題頑張っちゃうのは桃果ちゃんの方だったりして。
普段はあんなに穏やかで常識的な可愛らしいお嬢さんなのに、
まさかアレがきっかけでアンな風に変貌を遂げてしまうなんて。
……時間が経てば元に戻ってくれるとは言え、びっくりΣ(・ω・ノ)ノ!

ひょんな(過ぎる)ことから龍さんのお目付け役として抜擢された桃果ちゃん。
慣れないお役に右往左往しながらも、
彼女はブレません。
見た目がキュートなだけじゃない、一本気の通った素敵な女性です。
だから龍さんだって彼女に思わず!?

龍さんが隠そうとしている出来事とは?
ある違和感を軸に絡み合う人間模様、
二人の間にあるのは雇用関係?義務?それとも……

大迫力&超絶元気でハッピーな長編、
どうぞ心ゆくまでお楽しみ下さい♪♪

*龍パパ、龍さんに負けず劣らずめちゃくちゃカッコいいです。鯔背です(*ノωノ)

2017年5月12日 8:34 AM

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「俺の時間も俺も彩月のものだから……、その代わり、君も俺のものだよ」
大胆な発言とは裏腹に奥手な彼にモヤモヤさせられて……!?

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