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不幸なメイドと魔女の鏡~呪いを解くには殿下の××が必要です!?~

  • 作家宮永レン
  • イラストにそぶた
  • 販売日2017/05/30
  • 販売価格500円

仕えた主人をことごとく不幸にしてしまう謎の力(?)を持つフロイデの次の働き口は王城のメイド!?国の存続すら危ういかもしれないと怯える彼女だったが、掃除を任された部屋で呪いの鏡を覗いてしまい、真っ白な三角の耳が頭に生えてくる。ジェレオン王太子殿下のキスで一時的に元に戻ったけれど、動物になるという呪いの解き方がわからず城仕えが辞めらない…。申し訳ないと思うのにジェレオンに「好きだ」と言われ就寝中も仕事中も甘く淫らに迫られ感じてしまう日々。凛々しくて麗しいジェレオンに惹かれる一方、婚約者がいる事を知ったフロイデは、彼と国の将来の為に身を引かなければと決心するが、再び体の獣化が始まってしまい…!?

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青い葉が生い茂る木立に囲まれた二階建ての屋敷の前に二人の女性が立っていた。一人は背が高く長い髪を一つに縛り、手には旅行にでも持っていくような大きな鞄を下げている。もう一人の小柄で線の細い女性が屋敷に向かって深く頭を下げた。胸元まで編んで左右に垂らした銀色の髪が揺れる。顔を上げると愛らしい大きな瞳の中に不安の色が浮かんでいた。引き結んだ口元からは彼女が今問題を抱えていることが窺えた。
「行きましょう、フロイデ」
 背の高い女性に声をかけられた彼女はうなずいて足元に置いてあった茶色の鞄の持ち手に手をかけ屋敷に背を向けて歩き出した。
「本当にサラはオルレットに行くの?」
 フロイデの長い睫毛がかすかに揺れた。
「ええ、王都に行けば仕事なんて山ほどあるでしょ。最後にもらったお賃金は少しばかりだけど、二人で合わせればオルレットまで何とか間に合うわ」
 当然とでもいうように小さく鼻を鳴らして答えたサラに対して、オルレットまでの距離やかかる日数がフロイデにはわからない。
 サラはフロイデよりも年は下だが仕事の面では彼女よりも長く屋敷で働いていて、サラに教わることは多かった。決断の早い彼女は、屋敷の主人であるバルト男爵が事業に失敗し、屋敷を含めた財産の全てを失ったことを知らされるや否や、皆がこれからの身の振り方をどうしたらいいのか悩んでいる間に自ら職を辞することを願い出た。その時なぜかフロイデも同意を求められ、ついうなずいてしまっていた。それはサラの勢いに負けたのもあるが、自分がこれ以上ここにいてはいけないのだという焦燥感があったからだった。
(また、ご主人様の地位を落としてしまった……)
 フロイデがメイドとして働き始めてから、主人が変わるのはこれで四人目だった。一人目は伯爵夫人が浪費家で豪遊を続けた結果、財産がなくなってしまった。二人目は優しい準男爵だったが、結婚をする前に不治の病にかかり帰らぬ人になってしまい、三人目の伯爵は女遊びの派手な主人で使用人も数人彼の相手をさせられた挙句、子を身ごもり働けない体になると田舎に帰された。フロイデも手を出されかけたが、伯爵夫人の我慢が限界に達し彼は夫人に危うく命を落とされるところだった。それきり伯爵は社交の場にも出なくなり、フロイデも夫人によって解雇させられた。
 今度こそと思ってバルト男爵には誠心誠意尽くしてきたが、再び彼女は職を失うことになってしまった。
(私は、関わる人を不幸にしてしまう体質なのかもしれない)
 こうも立て続けに主人が没落していくのを目の当たりにするとそう疑いたくなる。悩み始めると、そのうち周囲の人間にもそれがわかって、皆が彼女のそばに寄らなくなり一人残されるという夢を何度も見るようになった。
(もう働かない方がいいのかもしれない。でも働かなければ生きていけない)

ご意見・ご感想

編集部

奉仕先が不幸になる……
もしかして自分は雇い主を不幸にする力があるのでは…なんて思い始めるフロイデちゃん!
不安を抱える彼女の、次なるご奉仕先はなんとお城!?
く、国が滅ぶ……!?
かと思えば自分が呪いにかかってしまって…!?!?!?(;_;)

人を不幸にしてしまうからと、いつも他人と距離を取ってきたフロイデちゃん
犬のような耳が生えてきてパニックに陥る彼女に手を差し伸べたのは
ジュレオン王太子殿下でした(*´艸`*)

フロイデちゃんの心にさっと入り込んで甘く蕩かしていくジュレオン様…
(新しいメイドが珍しくて手を出されているのだわ……)
頑なな乙女の心は、ジュレオン様に寄り添えることが出来るのか…!?
そして時折寂しそうに笑う王太子殿下の本音とは?

「白い犬なら、昔飼っていたこともある。万が一元に戻れなくなっても面倒は見てあげるから安心していいよ」

フロイデちゃーーーーーん!どうなっちゃうの!?
キュンあり!ラブあり!呪いあり!?
お二人が試行錯誤しながらお互いへの想いを培っていくケモミミ・ラブ・ファンタジー★
ぜひお楽しみ下さい(^O^)

2017年5月30日 10:18 AM

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