夢中文庫

恋する声はコトノハの星~誘惑の甘い囁き~

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  • 作家深雪まゆ
  • イラスト繭果あこ
  • 販売日2017/01/24
  • 販売価格500円

「こんなにしちゃった責任、取ってくれるよね?」爽やかな笑顔を見せ、凛々花の視線を釘付けにする男性──それは凛々花が八年間熱烈なファンとして追っていた声優の涼宮智浩だった…。ある日友人の莉亜とカフェでお茶をしていた凛々花は、思いがけないハプニングで、涼宮にコーヒーをかけてしまう。服も台本も汚してしまったお詫びに、なんでもしますと告げた凛々花が連れていかれたのは、なんと涼宮の自宅マンションだった!困惑する凛々花をよそに「俺の相手役、やってもらえる?」と台本を渡す涼宮に台詞通り甘く迫られる…。触れるだけのキスが媚薬のようなディープなものへと変わり、凛々花は彼に翻弄されていき――!?

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冬のカフェテラスで友人と待ち合わせをしていた花村凛々花(はなむらりりか)は、店員から膝掛けを受け取りようやく着席した。
「ごめんね、遅くなっちゃって。ちょっと仕事が押しちゃった」
 目の前にいるのは大学のときの後輩で、今はよい友人として付き合っている櫻井莉亜(さくらいりあ)だ。
 今日は久しぶりに彼女と夕食をすることになった。いつもは莉亜が彼氏を優先させるので、二人で食べるのはかなり珍しい。おまけに莉亜は本業以外にも叔父さんのお店を手伝っているとかで、時間が取れるのは希だ。
 凛々花は総合商社で事務員をしているが、基本的に残業はない。なので時間を合わせるのはいつもこちらの方だったが、今日は珍しくイレギュラーな事案に見舞われて遅くなった。
「平気だよ。ここって雰囲気がよくて好き。イルミネーションも綺麗(きれい)だから待たされても怒る気にはなれないかも」
 クスッと笑った彼女は長い髪を指に巻き付けながら、片手にはスマホを持っている。きっと待っている間に彼氏とやりとりしていたのだろう。なんだかご機嫌だ。
(莉亜はやっぱりかわいいなぁ。美山(みやま)さんは幸せ者よね)
 クリクリした大きな瞳がこちらを見上げるだけで、凛々花ですらかわいいと感じるのだから、彼氏が溺愛しているのは頷(うなず)ける。
 女の子らしいピンクのワンピースは胸部分に大きめのフリルが三段付いていて、ウエストは白のベルトでキュッと締められている。膝上丈のスカートもなんなく着こなす彼女は本当にスタイルがいい。
 自分にもこんなかわいさがあればいいのにと、彼女と会うたびに思う。別に自分が不美人だとは思っていない。だが莉亜のようにかわいさの魔力はない。
 今日は仕事帰りということもあって、洋服はビジネス用だ。青いフレアスカートに上着は白地に青のフラワーモチーフが入ったプルオーバー。首元にはハートのネックレスが光る。赤のチェックショールを肩からかけ、グレーのロングコートを着るときはそれを外す。
 オシャレには気を遣っているし、セミロングの髪もキチンと手入れをしている。少し垂れ目だが瞳は大きいし、ふっくらした唇はチャームポイントだと思う。けれど、いかんせんバストが小さい。学生時代に頑張って牛乳を飲んでみたけれど、AカップはAカップのままだ。
 その点、莉亜は逆に胸が大きすぎて困ると言っていたが、凛々花にすれば羨ましい愚痴だった。
「そうだよねぇ。ここって通りのイルミネーションがすごく綺麗だもんね。だってもうすぐクリスマスじゃない? 莉亜はもちろん彼氏と?」
「うん。今年はたぶん……いつもと違うクリスマスになりそうで、なんか不安」
「え? 不安ってどうして?」
 仲がいいことをよく惚気(のろけ)られていたので、こんな風に不安だなんて言葉が飛び出して驚いた。彼氏がいない凛々花も将来が不安だけれど、いたらいたでまた不安なものなのだろうか、と勝手に考えてしまう。
「なんかね、ほら……前にメールで話したでしょ? 美山さんが私にコスプレしてって言ってくるあれ……」
 最後の方が小声になったのは、どうやら周囲の耳を気にしているかららしい。
「ああ、うん。コスプレの格好でするっていう……あれのこと?」
「そう。それでね、いつも私ばっかり着替えさせられて、そんでもって脱がされるからさ、不公平じゃない? って美山さんに言ったの。じゃあ俺もコスプレしようか? って言い出してさ……」
 ここまで聞いた凛々花は、これは悩みじゃなくてやっぱりただの惚気じゃない、と遠い目になったが、彼女が口にした言葉に笑顔が引き攣(つ)って固まった。

ご意見・ご感想

編集部

煌く星空の下で、世界一大好きな人に愛を囁かれる
そんな夢のような出来事が、起こるとしたら……

ある日、カフェで後ろの席にいた人にコーヒーをかけてしまった凛々花ちゃん、
全力で謝りながら、顔上げた凛々花ちゃんの見たものは
なんと! 飛ぶ鳥を落とす勢いのアイドル声優『涼宮智浩』の姿……!

………( ゜Д゜ )!?

実は涼宮さんの筋金入りのファンだった凛々花ちゃん…
愛を語れと言われれば、いくらでも語れちゃう!
そんな憧れの人が目の前に現れたことが信じられない!
その後も夢のような展開が次々に起こり、凛々花ちゃんの毎日は華やかに色付きだしますが…

輝く夜空の下、
世界一愛しい人はどんな声で、どんなセリフを囁くの?

魅惑ボイスに翻弄される、キラキラ☆なラブストーリーをぜひご覧ください!

2017年1月24日 10:04 AM

深雪まゆ

こんにちは★ 深雪まゆです。

夢中文庫様でまたまた新刊を出させて頂きました!
今回のテーマは「声」です。
どちらかというと(いやどっちもなにも……)声フェチの私は、とうとう書いてしまいました(*´∇`*)
とにかく甘い声で囁かれたい、そんな欲望が詰まっておりますが、お話の中の凛々花ちゃんに自身の投影があったりなかったり(笑)
もしかしてこんなことが起こったらステキじゃない? という夢のような展開を、凛々花ちゃんにしてもらいました(●´ω`●)
一緒に楽しんでもらえたらうれしいです★

今回もいつもと同様、PVを作りました! よかったらご覧になってくださいね♥
https://youtu.be/n7nLmZJY9cc

最後に、いつも素敵なコメントを下さる担当様、本当にありがとうございます!

ではでは、よろしくお願いします!

2017年1月24日 1:23 PM

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