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奪われた花嫁―双子の幼馴染みに無理矢理―

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  • 作家深志美由紀
  • イラスト
  • 販売日2012/5/29
  • 販売価格200円

マナは大学で知り合った先輩の由人と結婚秒読み。幼馴染の双子、ユウヤとトモヤも祝ってくれるハズだった。だが眠らされた婚約者の前で、結婚式当日の人気のない式場で、双子の容赦のない甘美な情欲が彼女に叩き込まれる!

お、お義父さま……今、なんて……。私が……お見合い、ですって?」

「先ほど決まった。悪いが、すぐに支度をしてもらえるかな。1時間後には先方の別荘から車が迎えに来る」

「えぇっ。い、1時間……! そ、そんなの無理です。引っ越しの荷物もまだ……」

 日曜日の早朝、突然、部屋に入ってきたお義父さまの知らせで、私はベッドから飛び起きる羽目になった。

「服はあるか?」

「あ、はっ……はい。い、いや……」

 低くて落ち着いた渋い声に、男性に免疫のない私は必要以上にドギマギしてしまう。

 不思議な瞳の色に見えるのは、室内が薄暗いからだろうか。グレー味を帯びた、吸い込まれそうな深い色の瞳に見つめられると、何も考えられなくなりそうだ。

(よりによって引っ越し早々、お義父さまに起こされるなんて……ちゃんと目覚まし時計をかけておけばよかったのに大失敗だわ)

 寝ぼけている暇などない。それにしても、きちんとした外出着など、どこに入れただろうか。そもそも、お見合いに着ていく服など、自分が持っていたのだろうかと不安になる。

「今、探してみますっ……」

 ぐしゃぐしゃの髪もそのままに、慌ててキャミソールとショートパンツ型の寝巻のままスリッパを突っかけて、カーテンを開けて部屋に朝陽を入れる。分厚いベルベット地の遮光カーテンで覆われ暗い影に覆われていた室内の様子が、光を受けてくっきりと視界に浮かび上がってきた。

「は……これは……」

 ベッドの脇に積み上げたままのダンボールに目を止めたお義父さまの顔がみるみる曇っていった。

「部屋は乱雑に使うものではない」

「も……申し訳ありませんっ。散らかしっぱなしで……あのっ……引っ越し後の片づけが済んでなくて……」

「こんなものは、メイドを呼んで片付けさせればいい……桃花ももかはもう藤崎ふじさき家の養女なのだから、家の使用人の使い方も覚えてもらわなければ困る」

「も、申し訳ありません……お義父さま……」

(お義父さまとお呼びして、いいんだろうか……でも、それしか呼び方が思いつかない)

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