夢中文庫

年下オオカミくんの強引な求愛~初めてを全部奪われちゃうっ!?~

nomuraneon12_s
  • 作家乃村寧音
  • イラスト白峰早菜
  • 販売日2017/06/13
  • 販売価格500円

「途中で怒ったり、俺から逃げたいって思うことが出てくるかもしれないんだけど、たぶん逃げられない。なぜなら俺が放さないから」中学生の頃、引っ越し直前にキスをして連絡先も交換せずに去っていった部活の後輩・義孝。春奈は彼との思い出が忘れられずに再会を夢見るものの、仕事に忙殺さてれ思うようにいかない日々を過ごしていた。そんなある日、ロンドンから転勤してきた義孝が現れる――! 驚く春奈をよそにぐいぐいと迫られどんどん関係は進んでいってしまい……。念願の夢が叶ったはずなのに、義孝をうまく受け入れられない春奈。器用で人気者で、雲の上の人である彼が自分を想ってくれているとどうしたら信じられるの……?

YAHOO!JAPANブックストアで購入
BookLiveで購入

プロローグ
「逃げないで、先輩」
(そんなこと言われても……)
 もう、十三年も前のことだ。あの頃はまだ、壁ドンなんて言葉はなかったような。
 わたしは中学三年生で、後輩の今井いまい義孝よしたかは一学年下の二年生。一年生の途中で引っ越してきて、吹奏楽部に入部してきた義孝は大人びた感じの頭脳明晰な眼鏡男子だった。
 野球部とサッカー部の男子で人気を二分していた体育会系優先のごく普通の田舎の公立中学でも、その整った顔立ちとクールでクレバーな言動から、吹奏楽部男子にしては異様な女子人気を獲得し、練習や大会を見に来るものまで出るという逸材だった。
 その義孝に……わたしは音楽準備室で、壁ドンされていた。
「な、なに?」
「春奈はるな先輩が逃げるからですよ?」
「だって、変なことしようとするから」
「ふうん。キスが変なことですか?」
 義孝が笑った。
 音楽準備室は北校舎の端っこにあり、職員室からも教室からも遠いのであまり人が来ない。
 夏から秋にかけての大会が終わり、三年生の引退式が済んだ十月末のある日、わたしは義孝に手紙を渡され出向いてきた。
『秘密の話があるので、誰にも言わずに来てください』
 そんな内容に、何か大事な相談かな、と思った。義孝は同じアルトサックスの担当で演奏もかなり上手く、何につけても頼りになる後輩だったから、普段はどちらかといえばわたしが助けてもらっていた。そんな義孝の言うことだからと無邪気に来てみたところ、いきなり告白されてしまったのだった。
『好きです』
 直線的な言葉についボーっとしてしまったわたしは、次の瞬間に引き寄せられ、思わず逃げたのだった。
「いいじゃないですか、キスくらい。だって、先輩も俺のこと、好きでしょ?」
 すごく恥ずかしくて、気が動転して。逃げ出したかったけれど、逃げられない。顔が近づいてくる。
 すっきりとした輪郭の顔に切れ長の目、通った鼻筋、艶のあるさらっとした黒髪。スクウェアタイプの細い黒縁眼鏡がちょっと固い印象だけれど、似合っていた。
「だ、ダメ!」
 義孝は膨れっ面になった。そういう顔をすると年相応な気もしてくるが、それが恐らくポーズに過ぎないことは本能的に気が付いていた。
「なんでダメなんですか?」
 ゆっくり、尋ねてくる。猫が捕まえた鼠を前足で転がしながらいたぶっているようなものだ。見つめられ、ますますドキドキしてしまい、頭の芯まで熱くなってきた。
「キスなんて、ダメ。そういうことは、恋人同士じゃなかったらしちゃいけないんだよ」
「じゃあ、恋人でいいですよ。俺は形式はどうだっていいんで。だから今からすることは、好きの証です。はい、目をつぶって、先輩。それなら怖くないでしょ」
「ダメだよ、義孝。学校で一番モテてるのに、わたしなんか……」

ご意見・ご感想

編集部

キスをして別れた、中学の頃の後輩……。
あの時の事が忘れられなくて、私の時間は停まったまま――。
いつか再会を果たして、その続きを……と、そう思ってはいたけれども……

あれ!?
そんないきなり全部叶えていただかなくてもっ(・・;)

強引な義孝くんにいつの間にかいろんなものを捧げちゃっている春奈ちゃん!
キライ、ではないはず。でも私達ってカップル、なの?
仕事の都合で半年しか春奈ちゃんの地方にいない義孝くんの本心がどうしてもわからなくて…
好き?
本当に?
だって義孝くんはモテモテで、なんでもできて、雲の上の人のようで……

そうこうしているうちに、いつの間にか社内でも噂が広まってしまって…!?
どうしてこんなことに!?

春奈ちゃんだいっっっっすきオーラ全開な年下オオカミ・義孝くんと
真面目過ぎる先輩・春奈ちゃんとの恋愛模様はいかに……(*_*)!
ぜひお楽しみ下さい♪

2017年6月13日 8:58 AM

オススメ書籍

kurohanehisui12_muchu

専属オトメは年下御曹司に溺愛されて~オシゴト中の誘惑は禁止です!?~

著者黒羽緋翠
イラストヤミ香

「恋をしたことがないなら、俺に恋をすればいいだろう」 まじめな性格ゆえに29歳になっても恋愛をしたことがないホテルコンシェルジュの羽菜は、叔母からしきりに薦められているお見合い話を断れずにいた。そんなある日、政財界の大物を父に持つロイヤルスイートに宿泊するお客様の藤堂達央から気に入られて彼の専属コンシェルジュにされてしまう!? 4歳も年下で経験豊富な達央に翻弄されながらも羽菜を甘やかしてくる彼に惹かれていく。だが、お客様に恋愛感情を持つことなど許されない……。そんな中、叔母が見合い相手を職場まで連れてきて、強引に羽菜の勤めているホテルでのお見合いを決めてしまい……?

YAHOO!JAPANブックストアで購入
BookLiveで購入

この作品の詳細はこちら