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美人アスリート猥褻薬物検査 ―試合前に打たれた悪夢の肉注射―

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  • 作家桜井真琴
  • イラスト
  • 販売日2012/8/24
  • 販売価格200円

オレンジの超ミニスカートがひらりと翻り、甘い汗を吸った黒のショートスパッツがのぞく…。全日本入りのかかる決勝戦を前に、バドミントン界のアイドル、潮見麗香には個室トイレでのドーピング検査が待っていた。男の検査官から、必要以上に排尿を監視され、秘穴まで直に触られる屈辱の検査もようやく終了と思われたその時、男が正体を表した!

東京総合体育館、センターコート。
全日本バドミントン選手権の準決勝は、クライマックスを迎えていた。
彼女がスマッシュをすると、オレンジの超ミニスカートがひらりと翻り、黒のショートスパッツがのぞく。その瞬間を逃すまいと、カメラマンたちが一斉にシャッターをきった。
お目当ては、バドミントン界のアイドル、潮見麗香。しかし、彼女はもちろんそんな猥褻なカメラマン連中のことなど眼中にない。
あと一点。それをもぎ取れば決勝戦に進める。その決勝戦で勝利すれば、麗香は初のナショナルチーム入りだ。気合いが入る。
そんな麗香をアリーナから見つめる怪しい視線――。
(麗香……へへっ、もうすぐだ)
小暮は、胸底で麗香の名前を呼びかけながら、早足で体育館奥にある女子トイレに向かう。
関係者以外立ち入り禁止と看板に書かれた場所まで来ると、スタッフがすぐに寄ってきた。小暮は緊張を隠し、悠然と胸の名札を見せる。

「小暮……検査員の方ですか。どうぞ」
無表情のスタッフが道を空ける。小暮は、どうも、と軽く会釈をしてから足早に立ち去る。
(うまくいったぜ)
スタッフをやり過ごした小暮はほっと安堵のため息をついた。もちろん名札は偽造だ。今頃本物の検査員は、掃除用具をしまうロッカーの中で眠っている。起きるのは決勝が始まる頃だろう。
女子トイレのドアを開け、誰も居ないことを確かめると小暮は薄ら笑いを浮かべた。
(もうすぐ……もうすぐだ。潮見麗香が、俺の物になる……)

初めて彼女に会ったのは二年前。
体育館の警備をしていた小暮は、コートで躍動する彼女を見つけてしまった。
ひとめ見た瞬間、胸をシャトルで打ち抜かれたような痛みが走った。
少年のようなショートヘア、たれ目がちな大きな瞳、目元のほくろ。鼻はそれほど高いわけでもない。ものすごい美人というよりも、愛嬌のある可愛らしい顔だ。小動物を思わせる雰囲気、そして、ピンチのときに見せる困り顔が、なんとも悩ましくて、小暮は暫くの間、ぼうっと麗香の姿を追いかけてしまった。
アスリートらしい均整のとれたボディも垂涎ものだった。
長身にスラリとした細身のボディ。しかも、ただ細いだけでなく二の腕も太ももに筋肉がうっすらとついており肉感的だ。眩しいほど官能的な乳房のふくらみもたまらない。時折屈んだときに見せるヒップも二十九歳と脂の乗った女盛りにふさわしい豊かな量感を見せつけていた。
男好きのする顔であり、抱き心地の良さそうなボディだと週刊誌に書かれていたが、その分析は間違いないと小暮は思う。

そのときからずっと、麗香を犯したいと心に思い描いていた。あの勝ち気な美女を力で屈服させてみたい。あのノースリーブのユニフォームを着せたまま、甘酸っぱいであろう汗の匂いを堪能したい……。
そんな小暮を凶行に駆り立てたのはドーピング検査でのやりとりを小耳に挟んだからだった。
上位ランカーたちは試合終わりに必ずドーピング検査を受ける。その間、トイレでは検査員と選手のふたりきりになるのだ、と。
(これはチャンスだ……)
そうして時間をかけて準備を整え、検査員になりすますことに成功したのだった。
誰も使用しないトイレの中で、小暮は麗香を待ちわびていた。胸が高鳴る。手が震える。
そのとき――トイレのドアをノックする音が聞こえた。

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