夢中文庫

スーパーアイドル”裏”総選挙 ―視られ汚され私は美しく花開く―

  • 作家桜井真琴
  • イラスト
  • 販売日2012/8/31
  • 販売価格200円

なんだ、アナルセックスも知らないのか、お嬢ちゃん。尻穴で繋がるんだよ――人気絶頂のアイドルグループのメンバー、柚木梨々花はマネージャーとの恋仲がバレて、肉奴隷オークションにかけられる。セリ値はすべて人気投票の集計に加算され、一位を獲得すれば恋人は赦される。下卑た金持ちたちの淫猥な責めを、必死に耐えながら受け入れて…。

暗闇が、目映い閃光に切り裂かれた瞬間、真っ白い世界に変わった。
ステージ上ではスポットライトが何灯も重ねられ、人気絶頂のアイドルグループ「SMD」のメンバー、柚木梨々花の姿を浮かび上がらせる。
梨々花は歌うときのような堂々とした立ち姿ではなく、観客たちの視線から逃れるようにうつむいたまま、震えるように立ちすくんでいた。
無理もない。
タータンチェックのミニのプリーツスカートと、大きなリボンを胸元にあしらったセーラー服のようなデザインのステージ衣装、そして黒のニーハイソックスを穿いた梨々花は、まさにアイドルにふさわしいオーラを振りまいているのだが……。
しかし、
いたいけな少女は後ろ手に手錠で拘束されたまま、ステージ上に立たされているのだ。さらに、そんな彼女を欲望にまみれた目で見つめる観客席の男たち。正気でいられるわけはなかった。
「お待たせしてすみません、みなさま……」
ステージの裾から仮面をした男がマイクを手に現れた。腰の曲がった老体のようだが、声はやけに若々しく張りがある。異様な雰囲気にぴったりの不気味な男だった。
「本日は急遽、OGプロダクション様から緊急オークションのご提案が……」
前置きはいい、と観客席から声が飛ぶと男は失礼しました、と言って咳払いをする。
「それでは改めて。みなさまにはご説明をするまでもないでしょう。本日の商品は柚木梨々花。アイドルグループ「SMD」のメンバーです」
スポットライトが梨々花を白く照らす。眩しさに貌を歪めた梨々花は、ステージ奥から屈強な男ふたりが近づいてきたのにも気付かなかった。
「キャッ!」
いきなりふたりの男が、両脇に立って梨々花の腕をとる。
「な……離してよ」
暴れようともビクともしない。脚を踏んでも痛がる素振りすら見せない。
「では、商品のご説明をしましょう。まず顔から」
司会者が宣言すると右側の男が、梨々花の細顎をつかみ、ぐいと正面を向かせた。恐ろしい力だった。
「整形している箇所はございません。切れ長の瞳、すっと通った鼻筋。北欧と日本のハーフ。まさに奇跡の美少女……」
客席から、かすかに生唾を飲み込む音がした。
肩までのセミロングの金髪が、照明を浴びてキラキラと輝いている。十九歳のエキゾチックな顔立ちは、少女らしい愛らしさと、大人びた色香が同居している。大人になりきれていない少女の放つ、妖しげなエロティックさが見る者たちを魅了する。
「ボディにいきましょう。まずはバストですな。公称サイズは八十四センチとしておりますが、本当は……」
「いやっ!」
男たちが梨々花のジャケットの胸元を引き裂いた。薄いブラウスの上からも、しっかりとした膨らみが見てとれる。
「くくっ、なんと本当は八十八センチのFカップ。巨乳はアイドルに似つかわしくないとの事務所の方針だそうで……実はグラビアアイドルにも負けず劣らずの垂涎ボディ。このロリータフェイスと巨乳、たまらない組み合わせでしょう、いかがです?」
観客席から一斉に、おおっという歓声があがった。
こんな、こんなこと……。想像以上の羞恥に、クールビューティと称される梨々花も、切れ長の瞳に熱い涙を浮かべてしまう。
もう、いや……。
でも、ここで逃げたら……。
梨々花の脳裏に、賢一の優しい笑顔が浮かびあがる。
(負けない……私が賢ちゃんを助けないと……)

オススメ書籍

こいなり。~甘くてピュアな魅惑のやきもち狐様~

著者水戸けい
イラスト炎かりよ

「さみしくなくなりますように」本多早苗は、たまたま見つけた稲荷の祠に手を合わせた。ひとり暮らしにあこがれてはじめてみたはいいけれど、両親、兄と妹、そして飼い犬と、にぎやかな家で育った早苗には、とてもさみしいものだった。そうして祈って目覚めた翌日。早苗のベッドで、身知らぬ男が眠っていた。しかもその男の頭には、尖った獣の耳がついていて――。「昨夜、稲荷の祠に手を合わせただろう。俺は、その稲荷を担当している一族の、狐だ」とまどう早苗に、彼は得意そうに言う。「俺は、彼氏とペットの両方を、兼ね備えているからな。役に立つし、癒されるぜ」稲荷の狐との、不思議で身近な下町ファンタジー・ロマンス。

この作品の詳細はこちら