夢中文庫

わたしはあなたの玩具になります

sakuraimakoto08s
  • 作家桜井真琴
  • イラスト琴稀りん
  • 販売日2014/2/21
  • 販売価格400円

父親の会社を助けるため、京都の名門一族の元で働くことになったお嬢様の舞衣。現れたのはハッとするほど美しい御曹司、秀一。銀行の融資を受けるためには弁護士である彼の秘書をしなければならないという。ちょっと偏屈で偉そうだけど、とにかく格好いいと毎日が楽しくなる舞衣。だがある日、秀一にいきなり寝室に連れ込まれ、後ろから狂おしいほど求められ、立ったまま何度もイカされてしまう。本当の条件は……彼の秘書兼、玩具だった。仕事中に机の下で愛撫されたり、恥ずかしい恰好をさせられたり。夜は夜でSMチックな緊縛プレイや、媚薬や目隠し、恥ずかしい言葉を言わされて、とアブノーマルなオンパレード。なぜ? なぜ、私なの? それに対し彼は、復讐だ、と言い放つ。夜ごと肢体を開発され、底知れぬ官能の底に堕ちていく舞衣。だが、彼の仕打ちには何か愛情のようなものが……冷たくしても、どこか抜けていて憎めない彼を舞衣は愛するようになっていく。

eware, my lord, of jealousy.

It is the green-eyed monster which doth mock

The meat it feeds on.

「将軍、嫉妬という物にお気をつけください。

 それは緑色の目をした怪物で、

 人の心を苦しめ。弄ぶのです」

シェークスピア「オセロー」 第三幕 第三場より

プロローグ

 秀一しゅういちさんが雪見障子を上げた。ガラスの向こうに白い物が落ちてくるのが、私にもぼんやりと見えた。

「雪か。どうりで冷えると思った」

 彼は私の方を向き直り、冷たく光る切れ長の目をさらに細めた。

「雪はすべての音を消してくれる。こういう牡丹雪ならなおさらだ。……よかったな。いやらしい声も全部聞こえなくなる。好きなだけ声を上げればいい」

 彼の指先が伸びてきて、純白の長襦袢の裾を割られ、はだけられる。白い太腿が露わになっても、腿を閉じ合わせることすらかなわない。

「……もうやめて……やめてください」

 私は下肢をあられもなく開かされたまま、両の足首を太いパイプのような物に括られ、閉じることのできないよう固定されていた。

 両手はバンザイする格好で、はりから下りた荒縄に吊されている。

 長襦袢ながじゅばん一枚、両手両脚を拘束された無残な格好のまま、私は彼の前ですべてをさらけ出さなければならないのだ。

 ゆっくりと襦袢がはだけられていく。下にショーツは穿いていない。ぼんやりとした薄明かりの中で、恥ずかしい女の部分が露わにされてしまう。

「あっ……あっ……」

 ああ……見られてしまう。

 顔がどうしょうもなく熱くなる。

 肩幅以上に開かされた脚を懸命に閉じようとするのだが、足首に巻きついた荒縄が固く結ばれていて、どうしても動かすことができない。

「暴れても無駄だ」

 彼の指が、開かされた腿の奥に差し込まれた。誰にも触れられたことのない秘所に、冷たい指先があてがわれる。

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