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失恋おやゆび姫は溺愛紳士に翻弄されてます

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  • 作家田崎くるみ
  • イラスト炎かりよ
  • 販売日2017/06/06
  • 販売価格600円

身長百四十センチ代で性格もどちらかと言えば子供っぽい。好きな人ができても「恋愛対象に見れない」と言われて玉砕し続けてきた有住(ありす)。就職先でも先輩たちの自分に関する噂話を聞いてしまいショックを受けるが…「可愛いだろ?研修中も一生懸命だし。お前らの目、おかしいんじゃないのか?」と有住を庇う声が聞こえて!?自信を取り戻したと思った矢先、自分の所属する部署には「小動物大好き!リスちゃん可愛い!」と所構わず抱きしめてくる風見が指導係につくことになった。仕事に堅実で丁寧に教えてくれる風見であったが、デリカシーのない発言に反抗心をむき出すが……!?コンプレックスを抱えた乙女の溺愛オフィス・ラブ!

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こんな身体、大きらい
「悪い、お前のこと恋愛対象として見れない」
 好きな人に勇気をふり絞って告白するたびに言われてきた言葉。
 どうして私じゃダメなのかな? どうして好きな人に恋愛対象として見てもらえないのだろう。
 好きな人と両想いになりたい。彼氏がいる友達と同じように幸せになりたいだけなのに。
 告白して振られるたびに胸を痛ませ、そして臆病(おくびょう)になるばかりだった。
 この先もずっと、こんな身体の私では誰も好きになってくれないのかもしれないと──。
「リスちゃん、今日も元気に牛乳飲んでいて偉いね」
「早く身長伸びるといいな!」
 まるで成長期の子供を褒めるように笑って言いながら、頭を撫でていく先輩たちに、私はすっかり十八番(おはこ)となってしまったセリフを言うのだった。
「子供扱いしないでください!」
 けれど、いつもどんなに厳しい口調で言っても、「わかっているって」なんて言いながら、適当にあしらわれてしまうんだ。
「もう、どうして社会人になってまで、忌々(いまいま)しいあだ名で呼ばれないといけないのかな」
 騒がしい昼休みの社内食堂で200ミリの牛乳パックを片手に、去って行く先輩たちを一睨みしながら文句を言う私、星野(ほしの)有住(ありす)。身長百四十五センチ、童顔(どうがん)の幼児体型で今でもよく学生に間違えられるけれど、二十二歳の社会人一年目だ。
 大人になれば、友達のように成長期がやってきて私も身長がもっと伸びると信じていた。なのに一向に伸びることはなく、低いまま。
 そんな私は高校時代から名前の“有住”になぞられて、“リスちゃん”と呼ばれている。大学時代も、そして社会人になった今も。
「え~、私は“リスちゃん”なんて可愛いあだ名でいいと思うけど?」
 目の前の席でうどんを啜(すす)りながら羨ましそうに話すのは、同期入社の友達、横田(よこた)紗耶香(さやか)。
「私なんていっつも“爆乳女”とか“牛子”とか、心ないあだ名ばかりだからね!?」
 箸(はし)を向けられ、強い口調で紗耶香に言われてしまうと、なにも言えなくなる。
 私は昔から背が低いことがコンプレックスだけれど、同じように紗耶香は胸が大きいことがコンプレックスだから。
 Fカップあると聞いたときは、思わずAから順にアルファベットを数えてしまったほど驚いた。
 羨(うらや)ましい限りだけれど、仲良くなって話を聞いていくたびに、胸が大きいと大きいなりに、大変なこともあるのだと知った。
「でっ、でも紗耶香は恋愛対象に見られないなんてこと、一度もなかったでしょ?」
「ヤリたい女としか見られたことないけど?」
 鋭(するど)い眼差しを向けられ、間髪(かんぱつ)入(い)れず言われると、いよいよなにも言えなくなる。
「もーふたりとも早く食べないと昼休み終わっちゃうよ?」
 そんな中、紗耶香の隣の席で私たちを静観(せいかん)していたもうひとりの同期友達、坂上(さかがみ)未知(みち)は五人前の定食をもぐもぐと食べながら言ってきた。
「え、やだ! 未知ってば食べるの早すぎない!? あと少しで食べ終わっちゃうじゃない」
 思わず自分の定食の残量と、未知の残量を交互に見つめてしまう。
「ふたりが食べるの遅すぎなの。それに! 私から見たらふたりの方が羨ましいから。……私なんてこの食欲旺盛さを目の当たりにされると、みんなドン引きして去っていくんだからね?」
 恨みのこもった声で言う未知に、私と紗耶香は顔を見合わせ苦笑いしてしまった。
 未知はとにかく大食い。スレンダー美人で最初会ったときは、なんてきれいな子だろうかと見惚れてしまったほど。
 誰が見ても痩せている彼女だけれど、とにかく食べる。さっきの未知の話じゃないけれど、引いてしまうくらい食べる量が尋常じゃない。
 それが未知のコンプレックスだった。好きな人と両想いになれて付き合い始めても、未知の食欲にドン引きされ、みんな去っていくとか……。
 そんな私たちの出会いは、勤め先である大手食品メーカーの入社式の日だった。たまたま席が三人並んでいて、入社式前に話してみたら三人とも同じ本社勤務ということが発覚。そこから話が広がり次第に仲良くなっていったのだ。

ご意見・ご感想

編集部

せめてもう少し背が高かったら、好きな人に、恋愛対象に見てもらえていたかもしれないのに――。
身長百四十五センチ。童顔に幼児体型。……こんな身体、大きらい。

 
OLの有住ちゃんはとっても小さくて可憐な女の子♪
性格も明るくて友達も多く仕事も一生懸命!
そんな有住ちゃんの悩みは、自分の容姿
どんなに好きな人にアタックし続けても
恋愛対象に見れない
と玉砕につぐ玉砕……(;O;)

このまま誰の恋愛対象にもならないんじゃないか…
そう思っていた時、自分を庇うような言葉(声のみ)を聞いてしまい……
あれは誰なんだろう…?
もしかしたら彼となら、有住ちゃんも恋愛が出来るんじゃ…!

声の主を探しつつ、自分磨きを続ける有住ちゃん
そんな彼女に「俺のハムスターみたいでかわいい!」と
抱きついてくるのが教育係の風見先輩!(゚д゚)<えっ
上司からの注意もどこ吹く風で、とにかく有住ちゃんを溺愛しまくり!

これは小動物を愛でるのと同じ感覚デスカ!?

相変わらず有住ちゃんを溺愛し続ける先輩…
でもふとした瞬間に見せる真面目な雰囲気や本気の視線に惹かれてしまい!?

はたして、今回も小動物止まり?
それとも今度こそ有住ちゃんの想いが届く?
自分の容姿がコンプレックスな有住ちゃんと、そんな彼女の容姿ごと溺愛してくる
掴みどころのない風見先輩の恋路は……
ぜひお楽しみ下さいm(__)m

2017年6月6日 9:45 AM

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