隣にいるのはうちの社長、柊聡史―― 悪夢よ醒めて!今すぐ!よりによって社長と朝チュンしてしまった。 そりゃイケメンだし、アプリ開発で素晴らしい実績を残した人ではある。 でも今ではだらしなくて女たらしのダメな人。 優秀な社員は皆辞めて残るは私――紺野歩美――ただ一人。 かつて社長制作のアプリに感動し、彼は必ずやってくれると信じているから離れる気はない。 ……のに、あんな関係になって気まずい。 しかもこのタイミングで私にヘッドハンティングの話!? 社長とはこれ以上深い仲にならないように気を付けていたのに体は……いや、本当は心の方が正直で。 ずっと好きだったなんて今更言えない。 と思ったら大どんでん返しが待っていて――