「奪おう。奪えるものなら、俺たちふたりで――」職場の店長に失恋したイケメン女子な巴菜と、店長の恋人に失恋した中性的な美青年の彰良。男の人はみんな、わたしとは正反対の、小さくて、可愛くて、守ってあげたくなるような子が好きになるんだ……と落ち込む巴菜は、彰良と互いの傷を舐めあうかのように身体の関係を結んでしまう。それでも店長の事が忘れられない巴菜と、複雑そうな彰良。イケ女だって、好きな人に可愛いねって言われたい!切実な乙女心は巴菜に火をつけるものの……?卑屈で虚しいはずの秘めやかな傷の舐めあいは、二人に愛をもたらすのか?