「礼なら涼に言ってね。彼の優しさと、警察官の誇りに感謝してよ」内科医で除霊師の相田透子は、恋人の田神涼にかつて冷たく接していた。自分と関わることで危険な目に遭わせたくなかったからだ。けれど、真っ直ぐな心を向けてくる涼を愛していると自覚し、護ろうと心に誓う。警視庁捜査一課の刑事である涼は、その正義感と人を引き付ける魅力、そして彼自身が『水の祠』であることから、敵である矢代征一朗の妹怜柯を救出する依頼を受け、助け出したことで怜柯から惚れられてしまった。心中穏やかではない透子のもとに、征一朗の命が危ない、助けてくれと涼から連絡が! 祖父を征一朗に殺された透子はどうしても許せないが…