「そういう色気は隠しておきなさい。恋人に可愛がられていると主張しているみたいでみっともないわ」矢代征一朗の可愛らしい恋人、九条舞に嫌味っぽく言い放つ矢代麻奈江。征一朗の父親の後妻である彼女は妖艶で自由奔放、征一朗の母親から受けた恩を仇で返したと『破魔矢』一族から嫌われている。元巫女で『視力』の麻奈江は南雲という男の依頼で外出、しかし南雲に連れ去られてしまう。娘の身を魔女リリスに差し出し麻奈江を手に入れた南雲。舞は偶然連れ去られる現場を目撃、尾行して征一朗に助けを求める!捕えられた麻奈江は逆視され、心奥の大事なものを暴かれ――。舞の存在が冷えた親子関係を解いていく。征一朗と異母妹怜柯の心温まる番外編も収録!