ねえ、好きにしていいよ。弱いところ知ってるでしょ―― 高坂裕理は、週に一度出会い系で一夜限りの関係を求める。 ある日待ち合わせた男性――東藤柊真は物腰柔らかなイケメン。なぜこんな素敵な人が出会い系を? 不思議に思う裕理だったが柊真の事情を聞き、遊ぶにはうってつけだと喜ぶ。 一週間の恋人ごっこ、本物のカップルのように優しい柊真。経験したことのない温もりを感じ、裕理は柊真に惹かれてゆくが素直になれない。 虐められたい、許してほしい――交錯する矛盾した感情の中、抑えられなくなった裕理は泣き出してしまう。 わたしの前からいなくならないで! ――欲しかったのは快楽の相手ではないと気付いた裕理に柊真が示す答えは……?