「ずるいよオリヴィア。君の指使いは、反則だ……」王宮で『官吏』をしている伯爵令嬢のオリヴィア。その肩書きゆえに婚活がうまくいかず愚痴をこぼしていたある日、カタブツと噂の王弟殿下・エアハルトの目に留まり、補佐官に抜擢された。エアハルトは睡眠より仕事を取る、超仕事人間。一方で部下を思いやる彼をオリヴィアは支えたいと思うようになり充実した日々を送っていた。しかし、彼にはある秘密があった。なんと女性に触れると、猫に変身してしまうのだ!それを知ったオリヴィアはふと思いついた。……殿下を猫にして撫でていたら、昼寝をしてくださるのでは!?――少しずつ絆を深めていくふたりだが、それをよく思わない人もいて……?