夢中文庫

恋の方程式はあなたとふたりで~先生と私の個人授業~

  • 作家雛瀬智美
  • イラスト夢志乃
  • 販売日2016/07/20
  • 販売価格300円

「……先生、授業では演技してるんですか? プライベートの姿なんて知らなかったけど、イメージが違い過ぎます」――恋を諦めかけていた苺香は気まぐれで親友から誘われた合コンでに参加。そこで出会ったのは、同じ大学だという謎のイケメン。ジュースと間違えてお酒を口にした苺香は言われるがままに彼に介抱されて意識を失う。目が覚めたときの自分のあられもない姿に混乱する苺香。「私達何もなかったですよね?」と問いかける彼女に、思いがけない告白が待っていた。なんと、彼は苺香が密かに想いを寄せていた助教授の雨川深月で……。そこから二人の秘密の関係が始まる。恋愛が苦手な女子大生と、不器用な大学助教授との恋物語。

1.
 大学生活も四年目に入り、将来の道筋もおのずと固まってきた。
 生活は大変だけれど毎日が充実していて特に不満もない。
 恋愛も彼氏も自分には縁遠い存在だ。
 過去の経験から、恋愛に向いてないのではないかと気づいた。
 高校時代から付き合っていた彼氏とは別々の大学に進んだ途端、連絡が取れなくなってしまった。
 他の女の子と歩いているのを目撃した時は、怒りというより、がっかりした気持ちが強く、悲しみより虚しさでいっぱいだった。
 何で、こんな人と付き合っていたのだろうと、今までの自分を呪いたい気分にさえなった。
 浮気していた彼氏への想いは急速に冷め、登録していた連絡先をすぐに消した。
 付き合っている間も甘酸っぱい気持ちや、切ない気持ち両方共感じたことがあるけれど、虚しさを感じることがあるなんて。
 それからは勉強、バイト、女友達と遊ぶことが、私の世界のすべてだったのに……。
 気がつけば、一人の男性を目で追っていた。
 同じ学生でも、同年代でもないから、惹(ひ)かれたのだろうか。
 物腰穏やかで、優しいあの人──雨川深月(あめかわみつき)を好きになってしまったのは、不可抗力で、無意識でため息を漏らしてしまう。
「……はあ」
 よりにもよって、助教授にときめいてしまうなんて。
 彼は教え方も上手だった。
 やる気のない学生さえ、彼の講義では俄然集中力を発揮し、積極的に学んでいた。
 眼鏡をかけた姿が知性を漂わせていて、女子学生たちには羨望の的。
 おまけに男子学生にも慕われている。
 そんな非の打ち所のない人にどっぷり恋してしまったのは、多分一年前。
 先生だから、近づけないと皆距離をおいて憧れの気持ち以外は、ないのだろうけど、私は、本気で好きになってしまった。
 きっかけはささいなことだったと思う。
 初カレの湊悠斗(みなとゆうま)のことを引きずっていた時期も確かにあったし、吹っ切れてからも誰かを好きになる気持ちに無意識にブレーキをかけていた。
 傷ついて失くすのなら、恋なんてしない方がいい。
 学生は勉学及び、就職活動が本分なのだ。
 無事に卒業し、希望していた会社に就職する。
 その為の学生生活。
 就職活動が本格化する3年生までは、バイトもしていたが、やめて勉強に集中するようになってから、心の片隅にぽっかりと空間(スペース)ができた。
 そこに、あの人が入りこんだ……。
 届かなくても思うだけなら自由のはず。
 言い聞かせて今日まで来たけれど、4年生になり、学生生活の残り時間を思うと切なくなってしまった。
 卒業したら会うこともない。
 あの元カレと別れた時よりも、寂しいと感じてしまった。
(先生……)
 学食で一人物憂げなため息をついていると、携帯が振動した。
 開くと親友のあずさからのメールだった。

ご意見・ご感想

編集部

過去の恋愛が原因で恋することに臆病になってしまった苺香ちゃん。
そんな彼女に新しい恋の季節が!
相手は苺香ちゃんが通う大学の助教授!!
でも、生徒という立場から告白をためらう苺香ちゃんは
先生に目で追うだけの日々……

そんなとき、気晴らしに参加した合コンで、
超イケメンと隣の席に!
センセイ以外の人には興味がないのに、
気が付けばお持ち帰りされてしまい――

朝起きた苺香ちゃんの目の前にいたのは……
え?まさかセンセイ???

合コンから始まる、甘々ラブ生活!!
是非是非!!お楽しみください~~><

2016年7月21日 8:57 AM

編集部

雛瀬先生からコメントいただきました (v^-^v)
ありがとうございますっ!!

——————————–

はじめまして、雛瀬智美と申します。
この度夢中文庫さまで、第1作目を出させていただきました。
女子大生と若き助教授の
教師生徒ラブです。
8歳ですが一応年の差かな。
鈍感な苺香は、大学とは違う先生の姿に
気づかなかったわけですけど、
鈍いにも程があります(笑)
大人だけど不器用な先生と、女子大生の
甘酸っぱい秘密の関係。

時にすれ違うけれど、結局苺香には弱く、
深月もラストには冒頭よりかっこよくなったかな。そう感じてもらえたら(>_<)

この物語はひたすら甘く溺愛されるお話でございます。

気合い入れて書きましたので
楽しんでいただければと思います。

——————————–

2016年7月25日 10:50 AM

オススメ書籍

花束は恋の予感

著者高崎氷子
イラスト九重千花

「もうお兄ちゃんじゃない」幼い頃から小野寺龍を兄のように慕ってきた花屋の百合。けれど、両親の死を境に小野寺は百合にお兄ちゃんと呼ぶ事を禁止する。次第に疎遠になっていく二人の距離を感じながらも、彼のサポートを受けながら大人になり、両親の残した花屋を守りながら健気に働く百合。そんなある日、花屋の建つ土地を狙う魔の手が百合へと迫る。絶体絶命のピンチを救ったのは、かつてと変わらない勇敢な彼だった。ピンチを救われた百合は、小野寺からの予想外の花の注文を受けて――? 「――てやる。だから泣くな」長い間秘められていた両者の想いが、記憶のピースを埋めていく。花言葉に秘めた恋の予感が膨らむ、甘く優しい初恋ストーリー。

この作品の詳細はこちら