夢中文庫

この恋 Top Secret

  • 作家泉怜奈
  • イラスト雪乃つきみ
  • 販売日2015/12/22
  • 販売価格300円

「ここ、感じるだろ? 全部覚えてるよ……。どこをどうすれば感じるか……全部覚えてる。ずっと探してたんだ……椿のこと」名前も名乗らず酔った勢いで関係を持ってしまった行きずりの男から逃げ出した椿。彼女には秘密があった。オンとオフで容姿をガラッと変えているのだ。派遣された外資系の営業事務の初出勤日、その部署のマネージャーはあろうことかあの夜の男だった!オフの時の自分とオンの仕事での自分は別人のように変わる。ばれるはずがない!そう自分に言い聞かせるが……。彼に全てを知られ、「椿が俺から離れようとしなければ、誰にもばらさない」と、追い込まれ、従わざるを得ない状況に!ふたりの秘密の関係がここから始まり……。


「うーん」
 掠(かす)れた自分の声に混濁した意識が徐々に現実に引き戻されていく。
 暖房がききすぎているのか喉が渇いてひりひりする。咳払いをすると余計に喉の痛みが酷くなった。
 水が欲しくて寝返りを打ちナイトテーブルへと手を伸ばすと、その手が生温かくしっとりした皮膚のようなものに触れ、私は硬直した。一気に意識が覚醒し心臓が早鐘を打ち始める。
 現状を把握したくてこわごわ目を開けてみたが、ド近眼の視力では視界がかすみ、ぼやけている。ぼやけた視界で注意深く手が触れた方を見ると人らしき誰かが眠っていた。
「ひっ」と、悲鳴にならない掠れた声が漏れた。
「お目覚めか? 姫」
 男の低くハスキーな声が昨夜の残像を呼び覚ました。
 ああっ、やってしまったんだ──!
 今はっきりと自覚した。
 私は横に眠るこの男性を酔った勢いで誘惑したに違いない。
 アルコールが入ると好みの男性を誘惑するというとんでもない悪癖がある。それをわかっていて飲んでしまう自分の弱さに辟易(へきえき)してしまう。
 ここでひとり反省会をしている場合ではない。
 今しなくてはいけないこと。
 それはここから抜け出すことだ。
 そっと体を起こそうとした途端、力強い腕が回され抱きしめられた。
「ちょっ、やぁっ……んんっ」
 抗議の言葉は唇で塞がれ、抵抗もままならないうちに舌を絡み取られてしまう。官能を刺激するような舌使いに次第に体温が上がり、昨夜散々慣らされた体はいとも簡単に翻弄され、甘い声が喉から漏れてしまっていた。硬直していた体から力が抜けると男の指が背筋を優しくたどり始める。ぞくぞくと甘い痺れが触れられた箇所から充満していく。
 裸の胸の先端が荒々しい呼吸をするたび彼の胸にこすれ、ジンジンと切なく疼いた。
 指先で尻の割れ目を掠めるように撫でられると、甘い疼きに下腹部が覆われ腰が切なげに揺れてしまう。
 脚を広げられ、上にのしかかってこられた時、はっきりと男の欲望の力強さを感じた。感じる花芯に擦りつけるように動かれると堪らず背中を仰け反らせてしまう。
「ん……んんっ」
 完全に私を下に組み敷くと片手で顎を固定し、耳朶(みみたぶ)を食(は)まれる。痺れるような快感が駆け抜け首を反らし震えた。
「ああんっぃやぁ──」
 後頭部に手をあてがい髪を優しく引っ張られ更に喉元をさらす形にさせられる。
 耳から喉を唇で啄(つい)ばみ、舌で舐め、優しく噛む。
 信じられないほど感じてしまう。
 体がびくびくと痙攣(けいれん)するみたいに震え、はしたない声がとめどもなく漏れた。
 もう片方の手で尻を鷲掴みにされ、揉みしだかれると、その度に膣から甘い蜜が溢れ出し、男の欲望の先端で擦られるたびにぐちゅぐちゅと淫靡(いんび)な音が漏れた。
 豊満な乳房は彼の胸板で押しつぶされ、彼が動くたび先端が刺激される。物足りなくて自分でも擦りつけるように動いてしまうのを止められない。
「ほんと、めちゃくちゃエロいな」
 鎖骨を舐めていた唇を離し、顔を上げてそう言った。
 恥ずかしくて涙目になる。唇をぎゅっと噛んで息を殺した。
「ほらここ、吸って欲しかったらそう言えよ」
 ツンと尖り膨れた胸の先端に唇がつくかつかないかの状態でそんなことを言う。息がかかっただけで感じ、もどかしくて我慢できなくなった。
「ぃやぁっ」
「嫌なの? じゃあしないよ」
 意地悪な言葉に焦燥が募る。官能の涙がじわっと溢れる。
 ふっと先端に吐息が掠めた途端私は背中を仰け反らせ胸を突き出すようにして身悶(みもだ)えた。
 もう我慢できない。
「す……吸って」
 やっとのことで呟いた刹那、ちゅっと先端に強く吸い付かれ、舌で弄(いじ)り始める。
「あっ……ああんっ──」
 身体を震わせ、胸を突き出し、快感に溺れる。はしたない嬌声が漏れ止められない。
 男は執拗な愛撫を両方の胸に繰り返した。
 私は乳首を弄られただけで達してしまった。シーツを濡らしてしまうほど蜜が溢れだしている。男の指がそこに触れるとぐちゅりと卑猥な音がした。
 耳を塞ぎたくなるような淫靡な水音に煽(あお)られ、限界まで昂っている体は指先が花芯を掠めただけで激しく痙攣し何度目かの絶頂に翻弄された。
 男が中に入ってきたときには意識も朦朧(もうろう)とし、快感に従順になるしか術はなかった。汗ばんだ男の体に抱きつき、悦楽に溺れる。

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