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恋のリハビリはじめます!!~エリート部長と秘密の同棲生活~

  • 作家花音莉亜
  • イラスト白峰早菜
  • 販売日2018/7/25
  • 販売価格600円

「ずっと気になっていた」――元カレにフラれたときの心無い言葉がトラウマになってしまった桜はすっかり恋愛に臆病になっていた。友達から彼氏作りを勧められるも気乗りしない。親しい男友達もいないし、オフィスにはイケメンエリートだけど、近寄り難い上司・間宮部長がいるくらい。毎日仕事と家の往復ばかりの桜の生活に突然変化が……マンションを立ち退かなければならなくなってしまった! 家探し中、偶然出会った間宮部長から自分の家で生活しないかと提案されて!? 部長と秘密の同居生活の中、トラウマを克服するべく彼から愛を注がれて――。

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「桜(さくら)って、彼氏を作らないの?」
 いつもの女子会で、お約束とも言える質問を受け、私は内心うんざりとした。大学時代の気の合う友人四人と、社会人となった今でも定期的に会っている。
 といっても、お互い仕事が忙しく、集まれるのは年に三回程度。学生の頃のように、毎日会っているわけではないからか、久しぶりに顔を合わせると恋バナに花が咲いた。
 みんな、流行りものには敏感で、見るたびにヘアスタイルが変わっている。どこのサロンが良いだの、あの店はチープな服ばかりでダサいだの、そんな話ばかりだ。
 正直、私はそういう話題に興味がない……というか、話をしたくない。なぜなら、サロンを変えるのも、服のブランドにこだわるのも全部、彼氏のためだからだ。
 女子力を高めて、自分がそれを好きだからというように、“自分”を持って話すことなら、私だって素直に聞こうと思う。だけど、結局は彼氏の好みに振り回されているだけなのだから、本当にどうでもいい。
「このヘアスタイルね、彼に褒められちゃったの。桜も彼氏を作ったら、毎日楽しいよ?」
 “楽しいよ?”って、唇をすぼめて言われてもなぁ──と、なぜか私にまでぶりっ子を演じてくる美由紀(みゆき)に、愛想笑いを向けた。
「私はいいの。仕事が忙しいし、今はまだ恋愛をする余裕なんてないから」
「そんな、悠長なこと言ってちゃダメよ。私たち、もう二十六歳なんだから。そろそろ、将来を見据えて行動しないと」
 と力説する美由紀に、残りの三人も大きく頷いている。彼氏がいないのが私一人だけだからか、肩身が狭い。
「大丈夫、大丈夫。まだ二十六歳だから。あっ、そろそろ私帰るね」
 女子会が始まって約二時間、帰るにはちょうどいい時間だと思い、見計らった私は腰を上げた。
 今夜は、プチセレブを味わいたいというみんなの希望で、ホテルのスイートルームを借りている。
 最近、女子会の場所としてホテルのスイートルームが人気らしく、ここもそのために設けられていた。
「えっ? もう? まだ八時なんだし、せっかくのスイートルームなんだから、もっと楽しもうよ」
 そう私を引き止めたのは由依(ゆい)で、不満げに口をへの字にしている。さっきまで、こんなロマンチックな場所なら彼氏と来たいと、体をくねらせながら言っていなかったっけ? 心の中で突っ込みながら、彼女にも笑みを向けた。
「明日、マンションの内見に行くのよ。今のマンションの取り壊しが決まってね。だから、今日はもう帰る。ごめんね」
 手をひらひらとさせて、足早に部屋を出てエレベーターに向かう。ボタンを押し、扉が開くと飛び乗った。

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