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蕾姫の甘やかな受難~いじわる王子の策略にはまりまして!?~

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  • 作家宮永レン
  • イラストロジ
  • 販売日2017/03/28
  • 販売価格500円

「俺がお前のその甘えた性格を治してやるよ、蕾姫」――代々女系のシャローズ王家、末娘ルクレツィア。幼い頃から姉二人に虐げられ、目立たぬよう大人しくしてきた彼女は突如後継者に指名され、隣国のゼノス王子との婚約が決まったと知らされる!――私には女王なんて無理、好きな人だっているのに……。誠実そうに見えたゼノスは二人きりになると高慢でいじわるな男に豹変。強引に体を暴かれ、イヤなはずなのに触れられるたび高鳴る胸……蕩けた体は逆らえなくなる。ある日ゼノスの提案で宮殿から抜け出したルクレツィアは彼に町を案内することとなったが、彼女の想い人に偶然出会うこととなり……揺れる乙女心といじわる王子の真意とは――!?

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プロローグ
 幾重にも光輝く豪奢なシャンデリアが、ホールにいる大勢の人々の頭上に煌めいていた。華やかなドレスを身にまとった女性たちと気品に溢れ洗練された衣装に身を包んでいる男性たちが、楽器の演奏に合わせて優雅に踊っている。贅沢な晩餐の後のダンスに夢中になっていた彼らの大多数は、バルコニーで火花を散らす二人の若者には気づいていなかった。
「ロイ。お前、今なんて言った?」
 白を基調とした上着を着た若者が寄りかかっていたバルコニーの縁から身を起こし、もう一人の若者を見据えた。その目元は赤くにじんで、だいぶ酒が回っているようだった。
「何回でも言ってやるよ、ジェフリー。お前が自慢しているその服の金糸細工は我が国が最初に考案したものだ。決してお前の国の産物じゃない」
 ロイと呼ばれた童顔の若者もグラスに残っていた葡萄酒をあおって、挑戦的な目つきをジェフリーに送る。
「なんだと。これは我が国にしかない技術で作られたものだ。そっちが後から真似したんだろう?」
 ふんと鼻で笑ったジェフリーに、ロイが詰め寄る。
 そのやり取りに遠くから気が付いた一人の青年が顔を曇らせた。
「何をやっているんだ、あの二人は」
 軽く舌打ちをして、踊っている人々の邪魔にならないようにホールの壁沿いに移動し、二人に近づいていく。時々開かれる王宮の晩餐会の席でロイとジェフリーは酒癖の悪いと噂が立っていた。
「酒はあまり勧めるなと給仕に言っておいたのに……」
 ぶつぶつと文句を言いながら、彼は長い脚でどんどんバルコニーへ向かっていく。不機嫌そうにしかめられた彫りの深い眉は、周囲の若い娘たちの瞳には凛とした秀麗な表情に映って見えるのだった。彼女たちのうっとりと漏らすため息を気にも留めず、彼はバルコニーでにらみ合っている二人に声をかけようとした。
「あの……!」
 彼は開きかけた口を閉じて、自分よりも先に二人に声をかけた女性を瞳に捕えた。胸元には花の飾りがあしらわれ、裾に向かうにつれて淡い桃色から真紅に染められた珍しい色のドレスを着た娘が二人のもとへ近づいて行った。
「何だ、ダンスの相手でもしてほしいのか?」
 ロイは怪訝そうな視線を彼女に向けた。
「いえ、そうではなくて……。先ほどのお話が聞こえてしまったので、少しだけ私が知っていることをお話させて頂けたらと思いまして」
 金色の艶やかな髪を結い上げて露わになっている華奢な首元に大ぶりのネックレスが下げられていて、青年の目にはそれがとても重そうに見えた。彼は立ち止まって彼女の言葉に耳を傾けた。
(どこのご令嬢か知らないが、あの二人に声をかけるとは勇気のある……)
 いざとなれば自分が出ていこうと青年は決め、会話に聞き入った。
「知っていること?」
「はい。あ、失礼いたしました。私はグシオン国の王女ルクレツィア・シャローズと申します」
 ドレスの裾を軽く持ち上げ会釈してみせた彼女の顔色はあまり良くなかった。月の光に照らされているせいかと思ったが、彼女の手がかすかに震えているのを青年は見逃さなかった。出ていくべきかとも考えたが、何となく彼女の話も聞いてみたかった。震えてはいるようだが、真っ直ぐに二人を見つめる瞳には力強さがあった。

ご意見・ご感想

編集部

いつだってここから逃げ出したかった
あの人のもとでの幸せな日々を願っていたのに……

第三女としての生を受けたルクレツィアは、いつもお姉様たちにいじめられてばかり…
どんなに苦しくても両親は助けてくれず、泣き寝入りするしかないルクレツィア(;_;)
いつかここから逃げ出すことだけを夢見てきたのに…

え!? 次期女王!?!?!?!?!?!?

しかも婚約者付き????????

何もかもが思い描いていた理想から離れていくなか、
婚約者として彼女の目の前に現れた王子・ゼノスは
凛々しくて物腰柔らかで……

(表向きは!!!)

2人きりになると途端に本性を表すゼノス。
彼のいじわるで甘い手にルクレツィアは
どんどんと蕩かされ……

ルクレツィアはゼノスから逃げ切ることが出来るのか!?
そして彼女の前に立ちはだかる、数々の試練とは…!?
ぜひお楽しみ下さい☆

2017年3月28日 9:49 AM

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