夢中文庫

背徳純愛 ~カラダごとみだら~

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  • 作家鮫島礼子
  • イラストnira.
  • 販売日2015/4/30
  • 販売価格300円

苦しくて切なくて逃れたいのに愛してしまう。社会人になって初めての恋は三角関係だった。札幌の高校を卒業して男性と付き合うこともなく地味な日々を送っていた私は、職場で出会った高山さんに惹かれていった。朝礼で初めて高山さんの顔を見た時に私の心は揺さぶられて……。美人で有能な彼女がいることを知っても私は高山さんとの電話やメールをガマンできずにいた。一度でいい、たとえ一夜限りでいいから腕の中に抱かれて眠りたいと願ったつもりが一度抱かれてしまうと次の約束を期待してしまう。ベッドの中では好きだとささやいてくれるけど本当は私のことをどう思っているか? 知りたいけど怖くて聞けない。

人気のないオフィスビルの薄暗い備品室で在庫確認をする作業はそれなりに楽しいと私は思う。
私、早瀬涼花(はやせすずか)は文具メーカー「パステルライフ」の札幌支店に勤めて四年目を迎えたばかりだ。
総務課の事務職なので取り立てて派手な業務はない。
毎朝同じ時間に出社をしてほぼ似たような時刻に退社して月末と月初めに何日間かの残業をこなす。
たまに朝起きるのが辛い日があっても毎日同じように会社に行って淡々と業務をこなしていれば急にリストラされるような心配はない。
扱っている商品が文房具なので飛び抜けたヒット商品が出るか余程大きな商談がまとまらない限りは臨時ボーナスなんて貰えないだろうけど、おそらくこの会社が潰れることはないだろう。
営業職のように接待やゴルフに出かけたり、時々は海外研修や出張もあったり、そんな風に華やかな業務は何一つもないけれど、私は意外と総務課の業務内容が気に入っている。
こうして社内用の事務用品を数えて巨大な透明のプラスチックケースの引き出し内に納めていくと心が落ち着く。
ジグソーパズルのピースをはめ込んでいくような作業が私の性格に合っている。
入社した頃は先輩について教えてもらいながら行っていたけれど、今ではほとんどの業務を一人でこなせるようになった。
黒色ボールペンが十本、消しゴムが五個。
在庫表に記入しながら見て数えて何度か確認をする。
「ええとこれは八つね。それじゃあ次は」
「涼花さん?」
その時、備品室のドアが開いた。
「ん?」
誰だろう。
聞きなれない男性の声がする。
「やっぱり涼花さんだ。よかった。ずっと探していたんだよ」
少し遠くにあるドアがパタリ、と閉じられた。
同時に備品室の部屋の電気が消えた。
……な、何? どういうこと? まさか停電になったの?
電気が消える前に一瞬だけ肩幅の広いスーツ姿の男性が視界に入った。
「待って下さい! ちょっと、ねぇ、あ、あなたは誰なの?」
暗くて男性の顔がぼんやりとしか見えない。
すぐそばにやって来た男性は見知らぬ社員だと感じた。
「僕かい? 僕は涼花さんの恋人候補さ」
男性は一瞬で私の視界を暗闇の中へと誘う。
瞼(まぶた)の上にあてられた布のヒンヤリとした感触に私は身をすくめる。
アイマスク代わりのネクタイからうっすらとムスクの香りが漂っている。
「涼花さんは視界が見えないといつもより三倍は感じるタイプだから」
男性の押し殺した声と息遣いが耳元に響く。
「いやっ! !」
やっとの思いで声を発した。
ううん、違う。
私は大声を発したつもりだけど、実際には全く声になんてなっていなかった。
いやっ! と叫びたいのにかすかに唇が動いただけ。
「こんな恰好で声を出したら困るのは涼花さんの方だ」
「そ、ん、なっ」
またしても声は出ていない。
喉がカラカラに乾いて心臓は胸を突き破りそうな勢いで激しく動いている。
ドクンドクン。
私は口を開いてパクパクと酸素が足りない金魚のように新しい空気を求める。
ますます鼓動が早まり、ハァハァと浅い呼吸が続く。
制服の内側に伝わる男性の体温が妙に熱く感じる。
「安心して」
男性の声は若いのにひどく落ち着いた口調だ。
「僕がずっとそばにいるから。そんなに怯えなくていいよ」
私は後ろからがっしりとした体格の男性に柔らかく包み込まれて立ちすくむ。
最初は跳ねのけようとしたのに何度も後ろから強く抱きしめられて耳元で囁かれると全身の力がするりと抜けてゆく。
「本当に?」
やっとの思いで声を放つ。
「痛いことはしないでね」
頭の中がぼうっとした私はわけのわからない言葉を口にしていた。
「あぁもちろんだよ。僕は涼花さんのことが好きだから」
好き? この見知らぬ男性はうだつの上がらない平凡なOLの私のことが好きだと言うの?
「好きだなんてそんなのうっ……」
男性の告白を否定する前に私は唇を奪われた。
くちゅり、と生温いキスが私の唇と脳の中を一瞬で溶かす。
「ん、ふぅ、んん」
拒み切れない私は男性のキスが終るまで大人しく身を任せようと思った。
別にキス位ならいいじゃない。
子供じゃないんだし。
ネクタイで目隠しをされてキスをしている姿を他の社員に見られたら困るし。
私が黙って応じていればいいだけの話なんだから。
くちょり、と男性の細長く温い味の舌先が遠慮なく私の口内に入り込んでくる。
はぁ、あ、知らない男性なのに感じちゃうかも……。
そういえばさっき言われたわ! 見えないと3倍は感じるタイプって。
ねぇ、どうしてわかるの? 会ったばかりなのに。
どうしてこんなに感じるキスをするの? 慣れているから? あぁ、どうして、はぁ、あ、はぁ、もう、息ができなくなっちゃいそう。
「……ぁ……ん、ん」
男性の舌先に急かされて私は夢中で舌を絡める。
くちゅくちゅと幾重にも終わらないキス。
久しぶりのキスに私の頭の中と体の内側は完全に揺さぶられる。
求められるままに男性に応じて従ってしまう私がいた。
「ずっとこうしたかった、涼花さんと。ずっと前から憧れていた」
憧れ? 私のことをそんな風に思ってくれている男性がいたの? 全く気がつかなかったわ。
「ね、ねぇ」
誰なの? と尋ねようとするとタイミングよく唇を奪われる。
唇と舌先を何度も甘く吸われて口内を探るように動き回る巧みな男性の舌。
「美味しい。涼花さんの唇も舌も全部。僕が想像していた通りの女性だ」
「そんな、アッ」
紺色のカーディガンと制服のベストを脱がされてブラウスのボタンを外される。
「こんなところで」
「シッ」
唇を強く吸われた私は反射的に男性の口内に舌を差し入れていた。
私は初めて会った見知らぬ男性と仕事中に社内でキスをして感じている。
こんなあられもない姿を他の社員に見られたらどんな言い訳をしてもきっと信じてもらえないだろう。
それに今の私は自ら男性の口の中に舌を差し込み上顎の裏をなぞっている。
濃厚な大人のキスの経験がない私は男性にされたキスを思い出して必死で同じキスを返そうとしている。
受け身のままだと全身の力が抜けておかしくなってしまいそうになるから何とか体勢を立て直そうと努力してみる。
「う、ふぅ、う、んん」
あぁ、ダメみたい。
こんなに頑張っているのに無駄な努力で終わった。
だって男性はすぐに私のキスの何倍も濃厚なキスで包み込んでくる。
もう、おかしくなりそう。
胸の中に滑り込む指先はブラの上をさすりながら揺らす。
ブラの内側の乳首が微かに擦れて痛む。
その痛みは本当に痛いんじゃなくて、何と言うかひどくじれったい。
くすぐったいのとは違うけれどむず痒くてもどかしくて、いっそのこと、もっとちゃんと……。
「滑らかな肌だね。涼花さんはすべすべしている」
「恥ずかしいわ」
ネクタイで目隠しをされて見知らぬ男性にされるがままブラの上から乳房を軽く揺らされて気が遠くなりそうな程に感じている私。
会社なのに。
仕事中なのに。
いつ他の社員がこの部屋に顔を出すのかわからないのに。
それなのにどうしてなの? 想像すればする程より深く敏感に感じてしまう私の体。
「熱いなぁ」
「えっ」
「涼花さんの肌。汗をかいているみたいだ」
「そうかしら。アァッ……ぅ、うん」
するりとブラの中に男性の指先が滑り込む。ピーンと張りつめた乳首の根元をきつく指先でつままれる。
「ハァ、うぅん」
頼りない私の声が部屋の中に小さく響く。
「涼花さん。あまり大きな声を出すと他の社員が来るから気をつけて」
「はぁ、あ、ごめんなさい」
私は急いで口を閉じる。
「少しぐらいなら平気さ」
男性の声が後ろ側から響いて聞こえる。
私は思わず恥ずかしくなり、顔を足元に向ける。
ネクタイの目隠しで何も見えないし男性に何をされているのかは感覚でしかわからない。
けれどハッキリと言えるのは私が見知らぬ男性に欲情しているということ。
耳たぶを甘噛みされて首筋についばむようなキスをされ、ゆっくりと鎖骨を吸われる。
「はぁ……ぁ……」
もう甘い溜息しか出ない。
私は見知らぬ男性のトリコになっている。
この魅惑的な誘いを拒む理由などどこにも見当たらない。
たとえここが会社でも、仕事中でも、他の社員に見られたとしても構わない。
こんなに官能的なキスを味わえるのは最初で最後かもしれない。
微かに聞こえる衣擦れの音。
うなじから髪にかけて男性の指が櫛(くし)のように差し込まれる。
男性の指が私の顎先を軽くとらえる。
クイッと顔を少しだけ後ろ向きにさせられて唇を重ねる。
ちょっとだけ体勢が苦しくて感じてしまう。
普通じゃないから感じるのかも。
「涼花さん。気持いい?」
私は返事をする代わりにコクリ、と深く頷いてみせる。
「じゃあ、もっとしてもいいかな」
もちろんいいに決まっているけど、やっぱり恥ずかしくて私は頷くだけ。
「う……んっ!」
男性の舌が私の口内に深く差し込められる。
苦しい! でも、すごくいい。
少しずつ支配されてゆく感覚がじんわりと私の脳内に染み渡る。
待っていたの!
いつかこういう男性が現れてくれるのを待ち望んでいた。
だから私は今までずっと真面目で地道に生きてきたの。
軽はずみで男性とセックスをしなかった。
高校時代に付き合った彼氏は1人だけで浮気もしなかった。
彼氏が東京の大学に進学をして遠距離恋愛になって最後はフラれてしまい終わったけれど……。
あの恋が終って以来、どんな男性と出会ってもこんな行為をして来なかった。
次の恋は絶対にハッピーエンドになりたいって思っていたから! だから、だから!
「ん……っ」
「は……たまらないな。柔らかくてもう、涼花さんが反応よすぎるから僕、もう」
いつの間にかブラのホックが外されて乳房が軽やかに揺れている。
ふっくらと丸く盛り上がった乳房が大きな掌(てのひら)の中に優しく包まれる。
熱い! 掌から湯気が出ているようにじんわりとした熱気を感じる。
「涼花さん。本当に綺麗だよ。僕を誘っているみたい」
「そ、そんな」
誘っている? 私が? 心では否定しても体はそれを許さない。
濡れているわ。
私はショーツの中心部分に染みが浮き出ているのをハッキリと感じた。
見なくてもわかる。
ショーツの中に閉じ込められた蒸し暑い空気。
恥ずかしい。
私は仕事中に会社で感じているおぞましい女だ。
気がつけばもう何年も男性にこうした形で触れられていない。
短大時代のクラスメートやサークル仲間、合コン相手、友達の紹介でデートした男性、社会人になって出会った同僚、取引先の相手、たまに行く居酒屋やバーの店員、通っている歯科の男性医師……彼氏と別れた後で男性と出会う機会は星の数ほどあった。
それなりの紹介やチャンスもあったのに私はなかなか最初の一歩を踏み出せずにいた。
「お願いっ」
不意にそんな言葉を私は放つ。
「わかっているよ。僕が涼花さんの体も心も全てを温めてあげるから安心して」
ぷっくりと赤く染まっている胸の先端を人差し指と中指の間でこねくり回される。
初めての刺激が私の中の何かをゆっくりと大胆に壊してゆく。
「ここサクランボウみたいだね。舐めてもいいかな」
「いやっ、あっ」
言葉だけ拒んでみる。
ダメ。
だって体が全然拒めないんだもんっ!
男性の掌から発せられる火照ったエネルギーが心地よい快感に変わってゆく。
うなじから鎖骨、乳房から腹部、へそからショーツの表面をそっと撫でる。
靴を脱がされ、スカートを捲りあげられてストッキングを脱がされる。
冷たい床の上にペタリと素足をつけたまま棚の上に両手をついて後ろから全身を這いまわる掌と熱い唇。
流れるように動く舌先と甘い吐息。
私はずっとこれを待っていたのかもしれない。
ずっとこうして誰かに求められて触れられたかった。
高校卒業以来、男性とのこうした付き合いを拒み続けていたのはただの強がりだった。だってこんなにも心地よい感覚を、痺れるような快感を、肌で知ってしまったら二度と拒めるわけがない。
本当は心の奥底でずっと待ち望んでいた。
臆病者の私は自分の中にある欲望を認めるのが怖くて男性との深い付き合いを避けていただけ。
ほら! こんなにもキスは甘くて体は蕩けそうで耳元の囁きは催眠術のように私を酔わせる。
「涼花さん。感じるの? ココが」
「ふぅ、う、うん」
乳首をきゅっと軽くつねられるのと同時に耳たぶをジュッ強く吸われる。
だめだめ! もう、おかしくなっちゃうから。
ううん! 会社で平気でこんな卑猥(ひわい)な行為をしている私はとっくにおかしくなっているのだと思う。
いつもは違うの! こんなことは絶対にあり得ないの! !
セミロングの髪を軽く引っ張られて顔を無理やり斜め後ろ向きにさせられる。
「もう逃がさないよ」
「ん! くぅ……ぅん」
熱く激しい抱擁(ほうよう)と絡みつく濃厚なキスで私の中の何かが決定的に弾ける。
負けないように舌を絡ませて口にできない愛を伝える。
唇と舌先で私の中に渦巻く欲望を素直に伝える。
くだらないプライドなんてもう必要ない! 私は目の前にあるチャンスを逃したくない! たとえそれが間違いだとしても何もないまま終わるのはイヤ!
女として求められたい。
愛されて可愛がられたい。
肌に触れられたいし、奥までもっと撫でて欲しい。
私は欲望をむき出しにする!
胸や背中や腰に触れていた男性の右手がショーツの中へしなやかに滑り込む。
尖った肉芽(にくが)を素早くつままれて私は肩をびくつかせる。
指先はためらわずに湿った花(か)肉(にく)をそっと左右にわけて蕾(つぼみ)を揺らす。
しっとりと水分を十分に含んだ蕾は開きかけている。
「あぁ、ハァ……」
ショーツを一気に引き下げられて尻の割れ目に熱い塊を当てられた私は小さく震える。
「欲しいの」
無意識で呟いた言葉に自分で驚く。
こんなハシタナイ言葉を出会ったばかりの男性に言ってしまうほど私は欲求不満なのだろうか。
充分に熟した花の蜜がどろりと流れ出て確かなものを求めている。
蕾はあっさりと開かれて硬く熱い漲(みなぎ)りに征服される瞬間を待ちわびている。
「僕が挿(い)れていいんだね、涼花さん。後悔しないね」
「しないわ。後悔なんて」
だって今を逃したら私達の関係は成り立たないもの。
仕事なんてしている場合じゃないわ! 早く。ねぇ早く挿れて欲しいの。
私は尻を後ろに突きだして挑発する。
他の社員が来る前に、ねぇ、早く済ませちゃいましょう。
どうしちゃったんだろう? いつもの私とは違う。本当はこんなに淫乱な女だったのかしら。
頭の中で卑猥な妄想と言い訳がぐちゃぐちゃに混ざり合う。
「お願い。早く挿れて」
「わかったよ。それじゃあ」
えっ! ! ! な、何これ? こんなに、く、苦しいのって……。
蜜まみれの逞(たくま)しい肉(にく)剣(けん)がずぶりと奥まで一気に突き刺さる。
「ハァッ」
息を吸う間もなく肉剣は濡れ肉の入口に戻り、くすぐるように私を焦らす。
ぐちゅぐちゅと入口をかき回される。
同時に乳房を熱い掌でぐっと掴まれて揉みしだかれる。
「あ、ハァ、ア……入口が、あぁ、そ、奥も、いやっ、そ」
私はここが職場だというのを忘れてたっぷり蜜を垂らし、発情期のメス猫のような声で鳴く。
「見つかっちゃうよ」
男性は慌てて私の口元を掌で覆う。
ガチャリ、とドアが開く音がした。
どうしよう! 他の社員が来ちゃった。
私はとっさに頭の中で言い訳を考える。
ええと、ええと……何て言い訳をしたらいいの? こんな恥ずかしい恰好を見られたら会社にいられなくなるわ。
見つかる位ならこんなことしなければよかった。
それにしても……まだ最後までしていないのに。
中途半端なまま終わっちゃうの? ハァハァハァハァ。
胸が苦しい。
本当にどうしたらいいのかわからない。
あ、あああ、声が上手く出ない。
喉が塞がったような感覚が続く。
あぁ、ハァハァ……。
仕方がないわ。
私は思い切って大声で叫ぶ。
「ごめんなさいっ!」
あぁ、やっと声が出た! よかった。
そう思った瞬間、私はベッドの上で目覚めていた。
「ハァハァハァハァ……。えっ、ゆ、夢なの? なーんだ、よかった」
あんなにもリアルな感触だったのに夢だったのか。
「ちょっと惜しかったかも、ね」
私は苦笑いをしてパジャマの中に右手を差し入れてショーツの中心部分を確かめる。
「いやだ。濡れているし」
ベッドから出て浴室に行きシャワーのお湯を出す。
「もしかして映画のせいかなぁ」
今日の昼間に邦画の18Rラブロマンス映画を鑑賞したばかりだった。
過激な官能シーンが話題の映画で客席はほとんどがカップルで埋まっていた。
「もーう、映画位でこんなに興奮するなんて。絶対に誰にも言えない! あーあ。でもいつになったら大人の恋愛が出来るのかなぁ。ウチの会社にはあんなに素敵な男性社員はいないし」
溜息をつくと幸福が逃げると聞いたことがあるけれど私は大きな溜息をつかずにはいられなかった。
「わかってはいるんだけどねぇ」
ラブロマンス映画に出て来るような男性はそうそういないし、テレビドラマのような恋はその辺に転がっているわけじゃない。
頭の中ではわかっているけれど、心の奥底では目の前に理想の男性が現れるんじゃないかと淡い期待を抱いている。
「シャワーでさっぱりしようっと」
中途半端な体の火照りを冷ましてからもう一度甘い夢の続きをみようと思った。

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