「この世界に引き込む僕を許してほしい。だけど必ず守るから傍にいてほしい」一流のカメラマンを夢見る彩羽は、有慶と知り合って以降、彼の兄康匡や裏同業者の妹怜柯といった世界的デザイナー、更にそのツテも紹介してもらって嬉々とする。ある日俳優桜塚の紹介で富士山へ取材に行く大仕事が舞い込んできた。有慶と共に神道の世界で生きるか迷う彩羽は、桜塚に言い寄られ、挙句樹海で悪霊に襲われる。彩羽をこの世界に巻き込みたくないのに手放せない矛盾に悩んでいた有慶だったが、斎王の騒動を経て『朱雀』の頭領となり彩羽を守り抜くことを決意した。華麗に応える『炎劉』と共に。役割と夢に揺れる二人の未来が重なる感動のクライマックス!