夢中文庫

嫌いな上司と不本意でとろ甘な関係

  • 作家ひなの琴莉
  • イラストカトーナオ
  • 販売日2020/09/25
  • 販売価格400円

ネットで知り合った男性と初めて会う夜。ドキドキしながら待つ希美の前に現れたのは、入社以来ずっと苦手に思っている上司の宇野だった! 密かに思いを寄せていた相手が上司だったという事実に希美は大混乱。さらにはなぜか告白までされてしまう。断っても引き下がらない宇野に、希美は過去のトラウマを打ち明け、どうにか諦めてもらおうとするのだが……「そんなの試してみないとわからない」「意気地なし」と上司の口ぶりでダメ出しされてしまう。闘争心を掻き立てられた希美は宇野の挑発に乗り、そのまま一線を越えてしまい……!? 「俺のことがほしい?」──不覚にも気持ちよくされてしまった希美は、拒否することもできなくなって……

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 あ、メッセージが届いている!
 髪の毛を乾かすのを忘れて、メールを早速クリックした。
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オリーブさん、こんばんは。
今日も一日お疲れ様でした。
先日教えてもらった、炊飯器でできる角煮を試しに作ってみました。
美味しくてハマってしまいそうです。
本当にいつも、レシピを教えてくれて、ありがとうございます。
実家からアスパラが届きました。
オリーブさんにも分けてあげたいです。
きっと、あなたの手にかかれば、この野菜たちも美味しい料理に変身するのでしょうね。
ノース
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 よかった。私が教えたレシピを気に入ってくれたようだ。
 ノースさんって何歳くらいで、どんな人なんだろう?
 もうすぐノースさんとメールのやり取りをして半年が経つが、サラリーマンという情報しかわからない。
 オリーブというのは、私、川越(かわごえ)希美(のぞみ)のインターネット上で使うハンドルネーム。
 相手は『ノース』と名乗っている。
 私は、料理サイトに自分の考えたレシピをアップするのが趣味だ。
 マイページにSNSを公開していたら、ある日、突然こんなメッセージが届いた。
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突然のメッセージで驚かせてしまい、申し訳ありません。
ノースと申します。
実は、姪っ子のために料理を作ることになったのですが、料理経験がほとんどなく、悩んでいたところ、オリーブさんのレシピページにたどり着きました。
彩りも美しく簡単そうなので自分でもできるかな……と。
見ず知らずの人間からのお願いで恐縮なのですが、包丁を使わないおすすめレシピをアップしていただけないでしょうか?
ノース
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 突然のメッセージで少し驚いたけれど、私は自分なりに考えてレシピをアップした。
 それから二週間後、またメッセージが届いた。
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オリーブさん。
レシピの公開、本当にありがとうございました。
電子レンジで作るミートローフ、すごく喜んでくれました。
姪のあんなに嬉しそうな顔を見たのは久しぶりです。
シチューはベジタブルミックスを使ったのでカットすることなく、簡単で、色とりどりでとても綺麗でした。
お忙しい中、ご親切にリクエストに応えていただき、感謝します。
お礼をさせてほしいのですが……。
自分にできることなら何でも言ってください。
……といっても、普通のサラリーマンですが……。
ノース
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 丁寧な人だなと思った。
 好き勝手リクエストを送ってくる人は多いけれど、それに応えてサイトにアップしても丁寧に返事をくれる人なんてほとんどいない。
 ノースさんは、きっと普段の生活でもとてもいい人なのだろう。
 男性には基本的に返事をしないが、彼からはとても真面目な印象を受けたので少しやり取りをしてみたくなった。しかも私はサラリーマンにこそ聞きたい悩みがあったのだ。

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