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世にも過剰なブルジョアジーの婚前恋愛実習 ~義父は花嫁の生活指導係~

  • 作家加藤文果
  • イラスト
  • 販売日2014/5/2
  • 販売価格400円

「お、お義父さま……いやぁっ」18歳の女子大生、桃花は両親を事故で亡くし、知人の富豪夫妻に引き取られた。若いうちが華と各界VIPとの縁談を進められ、最高の家に嫁ぐための英才教育の一環として夜は美形の義父から強制的に男女の行為を指導されることになる「いけません、お義母さまに知られたらっ」「これは妻も承知だ」義母は資産の拡大のため協力を惜しまないと言う。「悪い子には、お仕置きをしなければ」天蓋付きベッドで縛られ、秘密の媚薬コスメを恥ずかしい部分にたっぷり塗られて、目隠しのまま続けられる淫らな調教。元首相の子息との縁談成功に向けて、夜のレッスンはよりハードに。「いやぁっ……許して!」背徳ブルジョワジーLOVE。

お、お義父さま……今、なんて……。私が……お見合い、ですって?」

「先ほど決まった。悪いが、すぐに支度をしてもらえるかな。1時間後には先方の別荘から車が迎えに来る」

「えぇっ。い、1時間……! そ、そんなの無理です。引っ越しの荷物もまだ……」

 日曜日の早朝、突然、部屋に入ってきたお義父さまの知らせで、私はベッドから飛び起きる羽目になった。

「服はあるか?」

「あ、はっ……はい。い、いや……」

 低くて落ち着いた渋い声に、男性に免疫のない私は必要以上にドギマギしてしまう。

 不思議な瞳の色に見えるのは、室内が薄暗いからだろうか。グレー味を帯びた、吸い込まれそうな深い色の瞳に見つめられると、何も考えられなくなりそうだ。

(よりによって引っ越し早々、お義父さまに起こされるなんて……ちゃんと目覚まし時計をかけておけばよかったのに大失敗だわ)

 寝ぼけている暇などない。それにしても、きちんとした外出着など、どこに入れただろうか。そもそも、お見合いに着ていく服など、自分が持っていたのだろうかと不安になる。

「今、探してみますっ……」

 ぐしゃぐしゃの髪もそのままに、慌ててキャミソールとショートパンツ型の寝巻のままスリッパを突っかけて、カーテンを開けて部屋に朝陽を入れる。分厚いベルベット地の遮光カーテンで覆われ暗い影に覆われていた室内の様子が、光を受けてくっきりと視界に浮かび上がってきた。

「は……これは……」

 ベッドの脇に積み上げたままのダンボールに目を止めたお義父さまの顔がみるみる曇っていった。

「部屋は乱雑に使うものではない」

「も……申し訳ありませんっ。散らかしっぱなしで……あのっ……引っ越し後の片づけが済んでなくて……」

「こんなものは、メイドを呼んで片付けさせればいい……桃花ももかはもう藤崎ふじさき家の養女なのだから、家の使用人の使い方も覚えてもらわなければ困る」

「も、申し訳ありません……お義父さま……」

(お義父さまとお呼びして、いいんだろうか……でも、それしか呼び方が思いつかない)

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