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イケメン占い師と運命からはじめる恋!?

  • 作家木野美森
  • イラスト南香かをり
  • 販売日2018/8/24
  • 販売価格300円

友達から超人気のカリスマイケメン占い師に見てもらわないかと誘われた由梨は吉沢怜と出会う。今を時めく大人気の占い師だけあって、外見も仕草も非の打ちどころのないほど完璧な吉沢。そんな彼に由梨はどこか居心地悪さを覚える。きっと自分があまりにも平凡で外見もぱっとしないからだ。ところが、いざ占いが始まると吉沢の態度が急変。顔色を変え、占いは中止だと言う。訳が分からず帰った数日後、今度は仕事帰りを待ち伏せされた。話があると言われ、導かれるまま入った店で自分たちは最高の相性だから結婚を前提に付き合ってほしいと告白されて――心温まるほんわかピュアラブストーリー。

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それは一本の電話からだった。
 わたしは、仕事から自宅に戻ったばかりで、簡単な夕食でも作ろうかと思っていた。
「もしもし、由梨(ゆり)? 明日って、ヒマ?」
 高校時代からの友人、皐月(さつき)はいつも突然連絡してくる。
「明日? うん、一応、空いてるけど、どうしたの?」
 せっかくの日曜日なのに、なんの予定もないなんて少し言いにくかった。それに、皐月はアパレル店の店長で、日曜は出勤だから遊びの誘いじゃないはずだ。
「だったら、占いに行ってみない?」
「占い?」
 思ってもみない話にわたしはびっくりした。
「そうそう、吉沢(よしざわ)怜(れい)って占い師、知ってるでしょう?」
 これまで占いにはあまり興味がなくてよく知らないけど、テレビで何度か見たことがある。占いがとても当たると評判で、なによりその見た目が話題になっている人だ。
 いま、モデルや俳優よりもかっこいいと言われている。
「彼に占ってもらうのって、いまぜんぜん予約がとれないんだけど、友だちが二年前に予約した順番がやっと回ってきたんだって。代わりに行かない?」
「二年前?」
 またびっくりした。
 予約が二年待ち?
 そう言うと、皐月に笑われる。
「やだ、本当に知らないんだね。いまから予約したら二年後どころかもういつになるかわかんないんだって、それくらい人気なんだから」
「でも、そんなに人気なら、どうして人に譲るの?」
「その友だちが占って欲しかったのは、いつ結婚できるか、だったんだけど、一週間前に運命の人に出会って、当日そのまま婚姻届出して結婚したんだって!」
「えぇ?」
 会ったその日に結婚?
 そんなドラマみたいな話って本当にあるんだ?
「びっくりでしょ? で、そのいきおいのままもう新婚旅行に行っちゃってね。だから、もう占ってもらう必要ないから譲ってくれるんだって」
「そ、そうなんだ……」
 驚きすぎてなんだかぼんやりしてしまう。
「私が譲って欲しいところなんだけどさ、明日どうしても休めなくて。だから、由梨に譲ってあげる。彼氏欲しいでしょ?」
 どきりとした。
 わたしは幼稚園の先生で、同僚は女性ばかり。たまに言葉を交わす機会のある男性は、園児の父兄のイクメンパパだけだ。
「うん……そんなに当たるのかな?」
「すっごい当たるらしいよ!」
 だとしたら、その占い師にこんなわたしにも出会いがあるのか、きいてみたい。
「じゃあ、メール転送しとくね。受付でそれを見せることになってるらしいよ」
「わかった」
 お礼を言って電話を切ったあと、わたしは、スマホで『吉沢怜』を検索してみた。
 すると、最初に出てくるのは、アイドル、モデル、女優、女子アナとの熱愛の噂ばかりだった。とにかくモテるらしい。そして、最近表紙を飾ったファッション誌が売り切れた、なんてことが話題になっていた。
「本当にすごい人気なんだ……」
 さらに、ホームページを見ると、『吉沢怜』がにっこり微笑んだ画像があった。オフィスは表参道にあって、そこで占ってもらえるらしい。そして、占いの予約は受け付けていなかった。いまは申し込みが殺到していて受け付けられない、と書いてある。次回の受付は未定です、と。
 調べると、たまに予告なく受け付ける時があるらしく、その情報がネットでやりとりされていたけど、あっという間に予約数が上限に達して締め切られるみたいだった。
「明日か……」
 わたしはベッドに寝転んでスマホを見た。
 この時は、ただラッキーだとしか思っていなかったけど……。

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