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囚われ恋奴 ~あなたのモノになりたい~

  • 作家深志美由紀
  • イラスト夜桜左京
  • 販売日2013/4/19
  • 販売価格300円

「愛してるよ、麻美子」私に足指をしゃぶらせながら、主人は優しい声で笑った。―私も、愛してる…両親を幼くして失い、引き取られた遠い親戚・神宮司家には歳の離れた玲哉がいた。麻美子が十八の誕生日を迎えた夜、玲哉は強引に麻美子を奪う。それも普通の犯り方ではなく…二年の蜜月のあと、玲哉は麻美子を残し海外へ。そして五年ぶりの帰国の際に婚約者を伴って現れるだが―二人の間には忘れられない快楽と淫楽の時間が蘇った!!

きしむ。

ゆがむ。

私は身動きできないほどきつく縄で縛り上げられて床へ転がり、つややかなフローリングへ額を擦り付けている。

「あ……あっ」

身体の中をぐちゃぐちゃに掻き回す淫具。

どうしようもなく溢れてくる蜜に、白く歪む理性。目の前に差し出されたいとおしい指先に、私は舌を伸ばした。

親指、人差し指。彫刻のように整った指先を一本一本、唇で包み込む。

「愛してるよ、麻美子まみこ

私に足指をしゃぶらせながら、主人は優しい声で笑った。

―私も、愛してる。

歪んでいる。霞んでいる。

まるで熱に浮かされたようだった。

いとおしい、恋しい、なんでもして―。

ぎしりと、縄が軋んだ。

  *1

玲哉れいやが帰って来るの?」

お手伝いの光代みつよさんが受け取った伝言を聞いた私は、思わずそう聞き返した。

「そのようですね、昼間お電話があって、来週ですって。急なことで……」

冷静を保とうとはしているが、光代さんの声には喜びが溢れている。私は慌てて笑顔を作った。

「そう、じゃあ、やっと神宮司家じんぐうじけも落ち着くわね!」

長いこと主不在だったこの屋敷に、五年ぶりに当主が帰還する―。

都内に広大な土地を所有する神宮司家。一人で住むには広すぎるこの屋敷を、私は住み込みのお手伝いの光代さんと二人で五年間守ってきた。私がここへ来るよりも前からこの屋敷に仕えている彼女にとっては、当主の帰還は何より待ち望んでいたことに違いない。

「麻美子さまもようやくひと安心ですわね、本当におめでたいわ!」

うきうきと仕事へ戻る光代さんのぽっちゃりした後姿を見ながら、私はため息をついた。

―そうか、玲哉が帰ってくるのか。

当主の玲哉が帰ってくれば人の出入りも賑やかになるだろう。これで安心―確かに、そうなのだ。

けれど私の胸には、何か、薄暗いモヤのようなものが漂っていた。

原因は分かっている。

『この二年間のことは、忘れなさい』

そう書かれたあの手紙のせいだ―。

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