夢中文庫

年下天才科学者と不埒な関係を結んでしまいました

  • 作家長曽根モヒート
  • イラスト亜子
  • 販売日2019/11/5
  • 販売価格700円

痴漢をしていた会社のお偉いさんを捕まえ仕事をクビになった瑠理。すべてを失い途方に暮れていた時、空腹で行き倒れた美青年と出会う。宮ノ森ユズルと名乗る彼は、実は大手製薬会社の社長子息で、第一線で薬の研究をしている天才科学者だった! しかしユズルは研究に没頭するあまり、生活力がないらしい。ちょうど身の回りのサポートをしてくれる人を探していたと誘われ、職ナシ家ナシの瑠理は住み込みで家事をすることに。ところが同居からしばらく経ったある日、瑠理は開発中の〝発情誘発剤〟を間違えて飲んでしまい一線を越えてしまって!?

(どうしてこんなことになったんだろう)
 そこそこ真面目に生きてきたとしても、運命はときとして人を困難に巻き込み翻弄する。
 夏を目前に気が早い蝉がミンミンと鳴き、レーザー光線のような強い日光を肌に受けながら、今野(こんの)瑠理(るり)は平日の昼間だというのに公園のベンチで呆然としていた。
 今年二十五歳になる彼女は、真面目を体現したように濡れ羽色の黒々としたストレートの髪を胸元まで垂らし、薄付きのメイクをほどこした華美すぎない平均的な容姿。子鹿のような茶色の瞳は伏せられ、いかにも気が弱そうな小さな唇が何かを耐えるようにきゅっと結ばれていた。
 学生時代から同級生といても後輩に間違われるほど小柄な体型に、今はOLらしい地味な制服を着ている。それも今日が最後だが。
「……クビって!」
 手にしていた解雇通知を握りしめ、瑠理はそれまで耐えていた気持ちを吐き出し天を仰いだ。
 瑠理の声に驚いたように近くで羽を休めていた鳥が飛び立っていく。その姿にさえ(ああ、何もかも私から離れていくのね)と寂寥(せきりょう)感を覚えるのだから相当こたえていた。
(はあ……考えてたって仕方ない。これからのことを考えないと……)
 そう思いながらも、考えずにはいられない。あまり散財する性質ではないが、それでも蓄えは僅かだ。大学卒業後、就職を機に上京してきた瑠理には近くに頼れる親戚がいない。にも関わらず、瑠理は職以外にも重大な懸案事項を抱えていた。
 一羽も見えなくなった空をぼんやり眺め、もう何度目になるかわからないため息をつくと、傍らに置いていたビニール袋を手にする。
(まずは……食べなきゃね)
 職場近くの人気の弁当屋の焼き肉弁当だ。これを食べるために遠方からも客が押し寄せ連日行列ができ、瑠理が休憩に出る頃には完売しているまさに幻の一品。
 今日は午前中にクビの通知を受け取ったので、どうせ時間はいくらでもあるのだと列に並び、幸運にも最後のひとつを手にすることが出来た。
 勤務初日からずっと憧れていた弁当をクビになったことで食べることができるなんて皮肉なものだなと思いながら、膝の上に念願の肉の宝石箱をそっと置いていざ蓋を開けようとすると、ふと視界の端で何かを捉えた。
(……ん?)
 公園の近くを人が歩いていた。それ自体はさほど気にすることでもなかったが、どうも足取りがおぼつかない。
 日焼け防止か何かだろうか、蒸し暑い中長袖のパーカーを着てフードを被り、俯いているので顔は見えないが、多分男だろう。ふらふらしていて、どう見ても普通ではない。
 大丈夫かと目で追っていたらその人物はぐらりと大きく傾き、電池が切れた人形のように力なく倒れた。
「えっ、うそ!」
 突然のことに瑠理は視線を巡らせ、近くに助けてくれそうな人はいないか探す。けれど平日のオフィス街だ。人通りはほとんどない。彼が倒れたすぐそばの車道には車が何台も通り抜けるが、誰も彼に気づく様子はない。
(え、ええ……うそお……)

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