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ツン100%女子の素直になれない恋愛事情

  • 作家田崎くるみ
  • イラスト花芽宮るる
  • 販売日2018/4/6
  • 販売価格600円

社内で『ツン100%女子』と陰で囁かれてしまうほど周囲に自分の感情をさらけ出せない南々帆。本当はみんなと一緒に会話に混ざりたい、笑いたい…。しかし、悲しい過去を抱えた南々帆は気持ちと裏腹な態度をとってしまい、そのたびに自己嫌悪に陥り資料保管室に籠ってひとり反省する日々。ある日、南々帆がひそかに一目ぼれして憧れていた先輩、氷室と偶然二人きりになるのだが、やはり相変わらずのツンぶりをみせてしまう。しかし、そこから何故か氷室は南々帆に急接近!! 憧れの氷室がなぜ自分に…? と、戸惑いを隠せない南々帆は氷室のあらゆるアプローチにもツンな態度をとり続け、もう振り回されたくないと突き放してしまうのだが…。

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【奇想天外なプロポーズ】
「俺のこと嫌いだよね? だったらこの先も絶対俺のこと、好きにならないでしょ? なら俺と結婚してほしい」
今の台詞は、決してテレビの中から流れてくるものでも、読んでいる漫画や小説に出てくる台詞でもない。実際に目の前の彼から放たれた台詞だ。
会社の会議室で突然受けたプロポーズに、思考回路が断たれる。
「ずっと探していたんだよね。恋愛に溺れない、俺を絶対好きにならない子を。お前はまさに理想の女性だよ」
とんでもないことを言ってニッコリ微笑まれていますが、これ……どう答えたらいいのでしょうか?
【ツン100%女子と呼ばれております】
「はぁ~、やっぱりカッコいいわ、目の保養だわ。営業部の氷室(ひむろ)さん」
「理世(りせ)先輩、よそ見していないで早く食べてください。でないと昼休み終わってしまいますよ?」
 満席御礼の社員食堂の片隅で、溜息をつきながら頬杖をつく理世先輩には脇目もふらず、黙々とヘルシーランチセットを口に運んでいく。
 神楽(かぐら) 南々帆(ななほ)、二十二歳。身長百六十五センチ。ブラウン色にカラーされたロングヘアを、仕事中はしっかり後ろで一本に束ねている。
 少しつり上がっている目のおかげで、よくキツイ印象を持たれてしまうのが悩み。
 女性にしては高い身長と昔からどんなに食べても太れない体質で、周囲から羨ましがられることもしばしば。
 大学を卒業後、入社したのは大手の電気メーカー。支店や製造工場が全国に二十ヵ所あり、総従業員数約一万人。
 私は約七百名の社員が勤務している、市街地より少し離れた場所にある地上五階建てビルの本社で働いている。
 入社後、配属されたのは十名ほどがいる広報部、社内広報室。広報部には社内広報室の他に、二十名ほどがいる社外広報室がある。
 広報部はビルの四階にあり、広報部の他に総務部など五つの部署が並んでいる。社内広報室は他の部署に比べたら社員数は少なく、和気あいあいとした雰囲気だ。
 名前の通り社内に向けた情報を発信している。入社してまだ半年の私は、先輩のサポートにつき日々勉強中。
「ちょっと南々帆ちゃん、どうしてあんたはそうも冷めているの? 興味ないの? イケメンには」
「ありませんよ、まったく」
 食べる手を休めずモゴモゴしながら言うと、あからさまにガックリ項垂れた人物がふたつ上の先輩である松浦(まつうら) 理世、二十四歳。
 姉御肌で面倒見のいい性格。十名しかいない社内広報室ではムードメーカー的存在でもある。
「どうして? 女なら誰だって一度は憧れたりするものでしょ? あぁいったハイスペック男子には!」
 声を潜め、興奮気味に話す理世先輩が指さす先にいるのは、一際光り輝く人物。
 なぜだろう、ただうどんを啜っているだけなのにサマになってしまうのは。
 同僚たちと談笑しながら食事を楽しむ男、氷室 隼人(はやと)。華の営業部所属の二十八歳。
 身長百八十センチ。高校、大学時代はサッカーをやっていたらしく、程よく筋肉がついているのが、スーツを着た上からでも分かる。短髪の黒髪にシャープなフェイスライン。切れ長の奥二重の瞳は女性を魅了する不思議なパワーを持っている。
 仕事には真摯に取り組み、努力を惜しまない人。そしてなにより社交的でフレンドリー。部下には優しく、ときには先輩として厳しく。
 上司や取引先の相手の懐に潜り込むのが上手らしく、その手腕は上層部も一目置いているとか。
 おまけに女性に対しても扱いが紳士的で、きっと本社では一番人気があるんじゃないだろうか。なにより二十八歳、華の営業部に所属しており将来有望。それなのに独身で恋人もいないらしい。
 すべて噂で聞いた話だから、どこまでが真実で嘘なのか分からないけど。

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プリプリなのに!~相手にされない若妻なんてありえないっ~

著者大北麗月
イラスト角砂糖

香織は親戚の紹介で見合いをし、そのままスピード婚した若妻であり新妻。夫の陽介はIT系ベンチャー企業の社長をしている。コンシェルジュのいるハイタワーマンションでの生活も二週間が経ち、ハイソな暮らしにも少し慣れてきたところ。ラブラブな毎日、不満はないけれど、不安なことが一つだけ。それは陽介が求めてこないこと!? 知り合って交際し、結婚した今に至るまで、キスもしていない! どうして!? もしかして陽介って……。香織は幸せな新婚生活を得るべくあの手この手で陽介を誘惑することに。だが、あの手もこの手もうまくいかず……? 悩んで凹んだ香織に陽介が言ったこととは――悩める若妻と思いやり夫の溺愛ラブコメディ。

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