恋人同士になりたいわけではありません、契約を結びたいのです―― アメリカでMBAを取得した由里華は、榎コンツェルンのCEOだった父の急死によって日本に呼び戻される。 父の跡を継ぐはずが、重役達が決定会議をボイコット。このままでは事業を経営できない、悩む由里華を救ったのは秘書の友輔。 由里華の幼馴染みである彼までも、ライバル企業が引き抜こうとして……。 友輔は榎コンツェルンに残るための条件を提示してくる。 求めてきたのは由里華の体。なぜ?恨んでいるの?由里華は実家で幼い頃の話を聞き、友輔との出会いを思い出す。 約束したじゃない、守ってくれるって……。弄ばれるだけではない、二人の間に芽生えた気持ちは……?